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Saturday

離れない結び目 /Antique Acanthus Caving Box

英国アンティーク、見事なカーヴィングが施された木箱。






















重厚感あふれる木箱は、イングランド北部で日曜日に開催されていた蚤の市でみつけたもの。日曜日早朝から開催されるマーケットは地元の人がほとんどです。

ごく普通の日用品のストールに交じって、子供が遊べる小さな遊園地やホットドッグの屋台が点在し、そしてさらにアンティーク・ディーラーもちらほらと店をだしている、なかなか通好みのマーケットです。

この木箱は、そのなかでも他とは一味違う品揃えの店で手に入れました。



なによりも魅力的なのは、間違いのない古さと質感、そして素晴らしいカーヴィング。


蓋は英国伝統の材、オーク。
重く堅牢な材は、古くから家具に用いられてきました。
小さな家具としてのこのような小箱にも、いかんなく家具作りの技が使われています。
厚い無垢のオーク材を彫り込んで表現されているのは、躍動感あふれるアカンサス・リーフとそれに続く見事なスクロール。
古代ギリシアより生命力の象徴として愛されてきたアカンサスの葉が、エッジの効いた見事な彫刻作品となって小箱をひとつの芸術作品に昇華させています。

蓋の裏側の杢目はオークでありながら、さながらマホガニーかローズウッドに見まごうほどの重厚感が醸し出されており、この小箱が経てきた歳月の深みを感じさせます。

底板はやや柔らかな杢目を持っており、おそらくウォールナットと思われます。


内部の構造から、小さな間仕切り部分にはインク壺をいれ、広い場所には手紙類などを入れていたデスクトップツールだったと思われます。



アカンサスには、生命力の強さを表すギリシア神話から「生命力の象徴」でありますが、一方で古代ギリシャ・コリント式建築をはじめ建築などに意匠として利用された際に、連続して用いられたため、「離れない結び目」という花言葉がつけられたといいます。


恐らく手紙類を収納していたであろう箱に対してのデザインとして、まさにふさわしい意匠であるといえるでしょう。


現代では手紙はもちろん、大切な小物類を収納するのに使われてみてはいかがでしょうか。

貴方の「離れない結び目」のような大切な縁を、しっかりと護ってくれることでしょう。



◆England
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:木(オーク、ウォールナット)
◆外寸:幅約28cm 奥行き約20cm 高さ約7.2cm
◆内寸(一番大きいところ):幅約23.7cm 奥行き約11.7cm 高さ約4.5cm
◆重量:1.05kg
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、材の反り等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*鍵はかかりません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=138826298


Todd Lowrey Antiques
by d+A