小さいながらもずっしりと重い大砲のオブジェは、その存在感に思わず手に入れてしまったひとしなです。
いかにも「大砲」といった趣のあるフォルムですが、どのくらいの時代のモデルでしょうか?
たとえば1853年から1856年の間におきたクリミア戦争。フランス、オスマン帝国、英国を中心とした同盟軍及びサルデーニャに対してロシアが戦った戦争では、このような車輪がついた大砲が大いに威力を発揮しました。
Illustration by William Simpson shows action in a British artillery battery during the Crimean War with cannon firing and being loaded, and men bringing in supplies.1855 |
移動用の大きな車輪は野戦(平野での歩兵同士の戦い)用。
多くの歩兵が汗しながら押していった様が目に浮かびます。
このような資料から、19世紀中頃のモデルかと思われます。
構造としては車輪がついた台座に砲筒部分が乗っている状態ですので、取り外すことも可能。「精密な造り」というよりは、「味わい深い造り」という表現がぴったりくる、なんともよい雰囲気を纏ったアンティーク小物といえるでしょう。
真鍮無垢材が歳月を経た質感が、見るほどに心をとらえます。
私見ではございますが、近代的な兵器には怖さがつきまとうものの、このくらい古いものだと、兵器というよりは道具の感が増してくるようです。経た長い歳月に起きた出来事が、ある感情を消し去り、また新しい感じ方をさせてくれるのかもしれません。
ある意味ノスタルジックな、ある意味マニアックな、そしてどこか風格溢れる英国アンティーク・アイテムです。
◆England
◆推定製造年代:c.1930年代
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約10.5cm 長さ約20cm 高さ約10.5cm
◆重量:約837g(重いです)
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A