英国アンティーク、革でできたスリッパ・ケース。
英国東部のフェアでみつけた、革製のこぶりなポーチ。
シックな趣に心魅かれ手に入れてみれば、「En Route Slippers」の文字に気が付きました。
調べてみると、この「En Route」の箔押しがあるスリッパ・ケースは、1916~1925年頃、英国の会社によって客船に提供されていたものらしいことがわかりました。。
かのタイタニック号の誕生は1912年。
その後第一次大戦を経て、 客船はさらに大きくなり、スピードも早くなって4日で大西洋を横断できるようになります。
大型な客船での船旅は、一等船室であれば富裕層の豪華な旅であり、安い船室であれば庶民の人生を賭けた移動手段として、様々な想いが詰まったものでありました。
このスリッパ・ケースはそのその頃、客室に付属していたノベルティと思われます。
もともとはなかに折り畳みのスリッパがはいっていたのでしょう。
柔らかなレザーは、クオリティの高さを感じさせます。
きっと上等船室のお客様にむけてのノベルティだったに違いありません。
大きさはポストカードが余裕ではいるくらいのサイズ。
ふたつのホックは「ぱちん」ととまり、機能を十分に果たしています。
多少のホツレはございますが、現在でも小物入れとしてお使いいただけると思います。
このスリッパケースを乗せていた船は、英国の港を出港し、どこに向かったのでしょうか。新大陸アメリカか、はたまた南洋か。
遥かなストーリーに想いを馳せる、実用的なアンティーク・アイテムです。
◆England
◆推定製造年代:c.1916~1925頃
◆素材:革、布、他
◆サイズ:幅約18.5cm 高さ約15.5cm
◆重量:60g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、破れや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A