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Tuesday

空気を揺らすリズミカルな響き / Antique Maelzel Metronome

ベートーヴェンも愛用したメルツェルのメトロノーム。





















 英国北東部の街で手に入れたのは古いメトロノーム。

すらりとした四角錐の幾何学的な美しさに思わず手にとり、カチ・・カチ・・と動くアナログなメカニックにすっかりやられてしまいました。


本体の木材は枯れた色合いのマホガニー材。
音をよく響かせるともいわれるマホガニーはスタインウェイのピアノなどにも使用される高級材です。

正面の蓋についたプレートには以下の文字がみられます。

METRONOME
NACH
MAELZEL


そもそもメトロノームの始まりは、ドイツ出身のJohann Nepomuk Malzel/ヨハン・ネポムク・メルツェル(1772-1838)が1815年に特許を取得したもの。


今回ご紹介するメトロノームは、そのメルツェル/MAELZELの名を冠した、古いお品物です。


メルツェルは特許取得の翌年、1816年からパリで生産を始めます。
ベートーヴェン(1770-1827)を皮切りに、メトロノームは音楽にとってなくてはならない存在となってゆき、世界各国へと広まっていきます。

メルツェルのメトロノームは多くがこのような変形六角形のプレートですが、後年は輸出用にと考慮されたであろう各国の名がプレート周囲にぐるりと配されたものが生産されます。ただ、今回ご紹介するタイプはその周囲の国名がないタイプ。

同型でほぼ同じプレートデザインのものがイタリアの美術館のコレクションとなっており、1928年にコレクションに加わった、という記録と共に紹介されています。

このことから、推定製造年代は1920年代以前、とさせていただきました。


小さな鉤爪を回して蓋をあければ、振子がついた面が現れます。
また本体には球状の脚がついており、四角錐のフォルムを支える様はモダンささえ感じるデザインとなっています。



以下の動画で動作状況をご確認いただけます。



オブジェとしてこのうえない存在感をもつアンティークのひとしな。

蓋を開けて振り子をゆらせば、100年近く前の人々も耳にしたであろうリズミカルな響きが、心地よく空気を揺らします。



◆England買付(製造はフランスと思われます)
◆推定製造年代:c.1920年代以前
◆素材:木・金属・他
◆サイズ:幅約11.2cm 奥行き約11.2cm 高さ約23cm
◆重量:435g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、材の割れ、カケ等がみられます。
*ゼンマイを巻くための鍵が付属しています。
*現在のところ動作しますが、正確ににリズムを合わせる用途としてはお薦め出来ません。
*側面に拍子ベル音を設定するための棒がついていますが、現時点で拍子ベル音は鳴りません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

http://toddlowrey.com/?pid=135227225


Todd Lowrey Antiques
by d+A