英国ヴィンテージ、ベスウィック社による陶器製ドッグフィギュア。
当店で何度かご紹介してきたスタッフォードシャードッグ。
今回はそのなかでも小さめドッグのご紹介です。
スタッフォードシャードッグとはヴィクトリア時代に大流行した陶器製の犬の置物のこと。
当時、主に陶磁器の窯元が多く集まっていたスタッフォードシャーで製作されたため、この名前がついています。モデルの犬種は、キャバリア キングチャールズ スパニエル。
英国産の小型犬で、イングランド王チャールズ1世・チャールズ2世がこの犬を溺愛したこと、そして雄々しい性格から「騎士/キャバリア」、という名前がついております。
基本的には2匹セットですが、中央にもう一匹、うずくまった犬がいる3匹セットも存在します。また、犬だけでなく、猫などの他の動物バージョンもあり、その場合は例えば「スタッフォードシャー・キャット」などとよばれます。このセットをマントルピースの上に左右対称で飾るスタイルが、ヴィクトリア時代にとても流行しました
色は白ベースが基本で、黒や茶、稀に緑などのブチがついているものもあります。
多くのスタッフォードシャードッグには立派な眉毛が描かれており、独特の風貌がコレクターには堪らない魅力となっております。
スタッフォードシャードッグは「地域の名産」的な意味合いもあったので、窯元の銘がないものが多く存在しますが、今回のスタッフォードシャードッグは、ベスウィックのもの。
底面には「Beswick ENGLAND 1378-7」(数字はおそらくデザインナンバー)の文字が彫られています。また、背面下には珍しくオリジナルのシールが残っています。
ベスウィック/ベズィック/Beswickとは、James Wright Beswick と彼の息子によりイングランド、ストークオントレントに1892年に開かれた窯元。1969年からはロイヤルドルトンの傘下となっています。食器類も生産していますが、有名なのは動物を中心としたフィギュア。柔らかく光を反射する陶肌と、フィギュアのいきいきとした表情は多くのコレクターの心をつかんで離しません。
今回ご紹介するスタッフォードシャードッグは、ヴィクトリア時代ではなく後年に製造されたものと思われますが、古き良き伝統を愛する英国人によって、長く愛され続けるフィギュアであることを物語っているようです。
スタッフォードシャードッグ定番でありながら、格別に凛々しい眉毛。
ちょっととぼけた表情。
二匹の顔つきが少し異なり、並べるとまるで会話をしているような雰囲気をもっています。
そして高さが9cm弱とかなり小さめなのも魅力の一つ。
マントルピースの上はもちろん、サイドボードやデスクの上に置いて可愛がっていただければ、と思います。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:陶器
◆向かって左の犬サイズ:幅約6cm 奥行き約5cm 高さ約8.6cm
◆向かって右の犬サイズ:幅約6.2cm 奥行き約5cm 高さ約8.5cm
◆重量:左71/右95g
◆在庫数:1セットのみ(2体で1セットの販売です)
【NOTE】
*古いお品物ですが、とても良い状態です。
*ごく一部に小傷や汚れがみられますが、欠けやヒビはございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A