英国アンティーク、折りたたみ式ミュージックスタンド(ブックレスト)。
長さ22cm強の細長い躯体。
多少の凹凸や溝があり、よく見れば緻密で美しい杢目に気が付きます。手に持てばしっとりと吸い付くような感触と心地良い重み。
・・・はて、これはいったい何なのだろう。
このままの状態でこれが何なのか、わかる方は少ないのではないでしょうか。
ある方向から左右に引っ張れば、アームがパカリと出てきます。そこからさらに展開させ、スタンドを引き出せば・・・・ミュージックスタンド、もしくはブックレストが出来上がります。
開き方を動画としましたので、よろしければご覧ください。
広げれば接地面の幅は約45cm超となり、可動式のアームを上に延ばせば、大きなサイズの楽譜にも対応可能。もちろん本やアートフレームなど置いていただいても。ただ、あまり厚いものは受けに納まりませんので、寸法をご確認ください。
販売していたディーラーによれば推定製造年代はアーリーヴィクトリアン1840年代頃、「FROM AN OLD ENGLISH CHURCH IN GLOUCESTERSHIRE!」とのこと。
「GLOUCESTERSHIRE/グロスターシャー」とはイングランド南東部、コッツウォルズ等を含む区域。そこの古い英国国教会にあったもの、ということですが、特に銘などは無く、真偽の確かめようはありません。ただ、このスタンドが持つ迫力ある佇まいからして、かなり真実に近いのではないかと推測いたします。
材はローズウッド。紫檀とも呼ばれ、材は堅牢でそのままでも十分な艶を放ち、生木の切り口からはまるで薔薇のような香りを放つことから名づけられた銘木の一種です。南洋材なので英国では自生しませんが、古くから高級材として贅沢な家具や小物などに珍重されてきました。緻密に造られたスタンドは、たたんでおく際に特に留め金物などはなく、材の摩擦で気持ちよく安定します。
仕組みからして持ち運び用として作られたのでしょう。荷物から出し、パタパタと広げて楽譜を乗せ、演奏を始める、もしくは歌う・・・。完成度の高いスタンドを前にするとき、そんな一連の動作が思い浮かびます。
演奏家の方に是非。
もちろん優雅なディスプレイを楽しみたい方にもおすすめです。
贅沢な材を緻密に組んだヴィクトリアンの職人技をご堪能ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1840年代頃
◆素材:ローズウッド
◆折りたたみ時サイズ:約4.2×3.2cm 長さ約22.6cm
◆重量:270g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ等がみられます。
*たたんでおく際に特に留め金物などはございません。材の摩擦でとまります。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A