英国アンティーク、油彩の板絵。
サフォーク/Suffolk。
ブリテン島の東端、北海を臨む州。イプスウィッチ/Ipswichを州都とし、緩やかな丘が連なる低地と、表情豊かな海岸線が特徴の古い土地です。
イプスウィッチの南側には「Orwell Country Park」が広がり、そこには有名な「Ancient Famous Oak Tree」があります。英国を象徴するオークの木、そのなかでも「古代オーク」とよばれるもので、個人的にいつか訪れてみたい・・・と思っている場所の一つです。
話が違うところから始まってしまいました。
今回ご紹介するのは、そんな古い土地、サフォークの作家による小さな板絵です。
手に入れたのは英国の大きなアンティークフェア。大きなテントの中はこだわりの品物で溢れていました。その中のひとつ、ガラスキャビネットの中にポツンと置かれていたのがこの板絵です。小さいながらも巧みな筆致、そして何とも言えない色合いに魅かれ、手に入れて仕舞いました。
背面には紙が貼られており、手書きで以下の内容をみることができます。
From Church House
Hadleigh
Painted by James Emeny Y H.
a copy of the original picture.
Hadleigh/ハドリーのチャーチ・ハウスより
James Emeny Y H.によりペイント
オリジナルの模写
この作家であるJames Emenyについての情報は多くありません。ただ、サフォークのアーティストについて集めたサイトに、この絵とそっくりな絵とともに、彼の情報が掲載されていましたのでご紹介しておきます。
Suffolk Artists EMENEY, Jamesの頁
https://suffolkartists.co.uk/index.cgi?choice=painter&pid=226
これによれば、James Emeny/ジェームズ・エメニー(1862-1936)はサフォーク州ハドリーで洗礼を受け、1894年にイプスウィッチで結婚。事務員として働きながら一人息子と共に絵を描き、展示するという活動を続けていたようです。本職というわけではなく、趣味の範疇ということかもしれません。
また、掲載されている絵自体も「copy of an original picture」ですので、ひょっとして今回ご紹介している板絵そのままなのかもしれない、とも思います。
表示サイズがわずかに違うことと、「Oil on canvas」というところが引っかかりますが・・・。もしくはオリジナルの絵からジェームズ・エメニーが数枚模写をしたのかな、とも思います。ハドリーのチャーチ・ハウス、そしてオリジナルの絵については調べましたが詳細はわかりませんでした。
くすんだ色合いのブルーに広がる鈍色の雲。小さな帆船は何を運んでいるのでしょうか。どこか寂し気なモチーフですが、巧みな筆致と美しく深い色合いは、見る者の心に迫ります。
サフォークの海から吹いてくる清涼な風を感じながら、貴方のコレクションに加えてください。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:木、紙
◆サイズ:約9.4×7.4cm 厚み約0.7cm
◆在庫数:1点のみ
◆重量:34g
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、油彩の剥がれ等がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A