Search This Blog

Monday

航海から生まれたアールデコの輝き / Antique Gimbal Table Lamp

古びた真鍮の風合いと、独特のフォルムが印象的なアンティークのジンバル・テーブルランプ。







 









この少し変わったテーブルランプは、チェコ・プラハ市内のアンティークショップで手に入れたお品物。

アールヌーヴォーの名残のような植物のモチーフに、アールデコの幾何学的な文様が融合した格調高いデザインに心魅かれます。

土台部分とランプ本体はひとつの軸でとめられていて、手でおせば、ランプ本体がふらふらと揺れるものの、本体下部のつぼみのような部分にたいそう重量があるため、やがてまっすぐに戻る構造をしています。

このようなランプは「Gimbal Lamp/ジンバルランプ」といい、主として船内で使われてきました。
ちなみに「Gimbal/ジンバル」とは「吊り軸」のこと。

荒れる海上でも水平を保つことができるジンバルランプは、オイルランプの時代にはなくてはならないものだったのです。

やがてオイルランプから電気の照明器具となっても、船内ではジンバルランプがそのまま使われていました。例えば、かのタイタニック号(1912年就航)の室内写真でも、電気のコードをつけたジンバルランプを確認することができます。


Titanic 1st Class Single Bunk Bedroom Suite

実はジンバルランプは、その多くが壁掛けにも対応できるようになっていて、
就寝時にはベッドサイドにつけられたフックなどに取り付け、お休み前のひと時に読書などを愉しむことができました。

ファーストクラスの客室では、ゲストがディナーを愉しんでいる間、
ベッドメイキングの時にメイドやスチュワートが、テーブルからベッドサイドにジンバルランプを吊り直していたのかもしれません。

このテーブルランプも、土台の形状を利用して、壁に掛けることができます。


豪華な船旅の名残を感じさせる、特別なランプ。
灯す明かりの向こう側に、揺れる船明かりがふと見えてくるような気がする、アンティークのひと品です。


◆Bohemia or Czechoslovakia
◆推定製造年代:c.1910~1930年代頃
◆素材:本体:真鍮 シェード:ガラス
◆サイズ
 テーブルランプの場合(ガラスシェードをセットした時の寸法です):幅約13 奥行き約13 高さ約37cm 土台約11cm角
 壁掛け照明の場合(ガラスシェードをセットした時の寸法です):壁よりシェード先端まで約29cm
 シェードのみのサイズ:直径約13cm 高さ約10.5cm 取り付け口直径約5.7cm
◆重量:約1.3kg
◆在庫数:1点のみ


【照明に関してのご注意】
◆使用電球:口金E26(日本の一般的な口金です) 消費電力40Wまで(口金が合えば白熱球でもLED球でも問題ございません)
◆買い付け当時はコードは古いもので、途中で切られていましたが、日本の専門業者に依頼して、安全なコード(コンセントつき)、にお取替えいたしました。
◆ソケット、及び陶器のスイッチは買い付け当時の物ですが、安全を確認しております。
◆陶器製のスイッチを回すことでON/OFFとなります。

【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*きちんと自立しますが、土台にわずかに歪みがあるため、完璧に接地はいたしません。気になる場合は接地面にフェルトを貼るか、ファブリック等を敷いた上に置かれることをおすすめいたします。
*シェードのガラスには気泡が、取り付け口にはざらつきと、わずかにチップがみられます。
*全体としては通常のご使用に十分耐える、とてもよいコンディションだと思います。ご了承の上、お求めください。
*画像の備品は付属しません。



アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。


http://toddlowrey.com/?pid=110121720

Todd Lowrey Antiques
by d+A