美しいマホガニー材で仕立てられた、ヴィクトリア時代中頃のデスクタイディ。
通が好む英国アンティークの粋を集めたかのような、枯れた味わいをもつデスクトップ用の小引き出し。
150年以上前の大英帝国が権力にまかせて手に入れた南洋の銘木は、今はもう手に入らないような黄金色の杢目をたたえています。
天板にはインク壺をセットする部分があり、下部には薄い引き出しがひとつ。
小さな丸いつまみの白い部分は動物の骨、もしくは象牙と思われます。持って引き出せば、底にベルベットが敷かれた小さな収納スペースが現れます。ペンと、ヴィクトリアンの頃のポストカードがちょうど収まるサイズ。
・・・ヴィクトリア時代の英国。郵便システムが非常に発達し、都市部では一日に5-6回もの配達があったそうです。
電話が広く普及する前、多くの人々にとってちょっとした用事を伝えるためにポストカードを使うことはごく当り前だったことでしょう。
それであれば、すぐに手が届くところに、このような物を置くことは、紳士としては当然のたしなみだったといえます。
きっとこの小さな引き出しは主のデスクの上、すぐ手が届く場所に置かれ、誰かにすぐ手紙を出せるように、必要不可欠なものだけを抱えながら鎮座していたのではないでしょうか。
このような小ぶりの収納アイテムを、英国では「Desk Tidy/デスクタイディ」と呼びます。
「tidy」は「きちんとする」「整理する」、そして「小物入れ」という意味となっており、デスクタイディはデスクにおく小物入れ、となります。
英国ヴィクトリア時代のデスクタイディは、現代のデスクトップでも、十分機能的な役割を果たしてくれそう。
例えば引き出しには筆記具とメモを。
インク壺にはクリップを。
領収書を使う機会がある方は、領収書用紙と印鑑、収入印紙などをいれておいてもよいかもしれません。
泰然とした佇まいは、まさに通好みの英国アンティーク・アイテム。
本物だけを好む貴方へ、150年前の英国紳士が好んだデスクテディをお届けいたします。
◆England
◆推定製造年代:c.1860年代
◆素材:マホガニー ガラス 真鍮 他
◆サイズ:幅約22.6 奥行き約12.1 高さ約9.3cm (インク壺をセットした時の高さ)
◆引き出し内寸:幅約19.5 奥行き約9.7cm (日本の官製はがきサイズは14.8×10cm)
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*ガラス製のインク壺と木製小引き出しのセットです。
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、欠け、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*全体としては通常のご使用に十分耐える、よいコンディションだと思います。ご了承の上、お求めください。
*画像のペンや本などの備品は付属しません。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A