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Saturday

特急列車の名を持つ煙草の小箱 / Antique Cigarette Box "State Express Cigarettes"


英国アンティーク、ステートエクスプレスの煙草入れ。















英国のアンティークフェアで手に入れた金属製の小箱。

歳月を経たもの特有の風格溢れる質感と、シンプルで機能的なツマミがこだわりを感じさせます。

底面には鷲が翼を広げた様と紋章が組み合わされた図柄がみられ、以下の文字が刻まれています。


STATE EXPRESS CIGARETTES


「STATE EXPRESS/ステートエクスプレス」とは、現代も世界中で販売されているタバコのブランドネーム。
現在はロンドンに本社を持つ「British American Tobacco Plc/ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」が製造販売しています。
ちなみに、「ラッキーストライク」も同社のブランド。

ステートエクスプレスは、もともとは19世紀後半ロンドンで創業した「Albert Levy & Thomas」の1ブランドでした。
ロンドンのタバコ商 Sir Albert Levyがアメリカを訪れた際に乗った列車「Empire State Express 」をいたく気に入り、そこから名前をとって
1896年にアイルランドで商標登録したといわれています。
1901年に会社の名前は「Ardath Tobacco Company」と変わり、更に1925年に「British American Tobacco」に買収されてしまいます。
(正確には途中に「Imperial Tobacco Group」がからみ、海外の販売権と英国内の販売権がわかれて・・などと複雑な事情があったようですが割愛させていただきます)


さて、そんな背景をもつステートエクスプレス。今回ご紹介するのはその煙草用の小箱なのです。
外側は金属(おそらく真鍮)内張りは木。
紙巻き煙草をよい状態で保管しておくための物と思われます。

このようなタイプの煙草用小箱はアンティーク市場ではしばしばみられ、デザインには様々なバリエーションがみられます。
今回ご紹介する小箱は、よくよくみれば蓋部分に光条のような放射線のデザインがみられ、エッジあしらいなどと合わせてアールデコの影響を伺わせます。
おそらく1910-1920年代頃のものでしょう。


名刺やショップカードなどの小さな紙物や、小物類を収納しておくのに最適な大きさ。
内部が木なのも、どこか優し気で仕舞ったものを大切に保管してくれそう。


20世紀初頭、英国紳士が使っていたであろう煙草用の小箱。
手にもってそっと開ければ、紫煙ただよう倶楽部のライブラリーに居るような気持ちにさせてくれる、英国アンティークの小さな逸品です。




◆England
◆推定製造年代:c.1910-1920年代頃
◆素材:金属・木
◆サイズ:幅約12cm 奥行き約9.2cm 高さ約5cm
◆内寸サイズ:約11.3×7.8 深さ約4cm
◆重量:274g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*蓋の開閉はスムーズに行えます。特にストッパー等はございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A