イタリアンアンティーク、小さな木製イーゼル。
英国のマーケットで手に入れた小さなイーゼル。
しっとりと滑らかなオリーブウッドでつくられていて、表面には象嵌細工で表現されたツバメと「Souvenir」の文字が描かれています。
これは「ソレントウェア/Sorrento Ware」。
南イタリアの古い町、ソレントは、対岸にヴェスヴィオ山とナポリを臨む半島に位置する海沿いにあり、古くからリゾート地として有名な町です。
そして、手刺繍や陶芸、カメオなど様々な伝統工芸品でも有名な町でもあります。その中のひとつに、木工芸があります。
様々な木をはめ込む象嵌細工(嵌め木細工)を駆使した木製品は「ソレントウェア/Sorrento Ware」とよばれ、ソレントの名産品として15世紀頃から現代まで多くの製品を生み出してきました。ソレント・ウェアの定番品は小箱や壁掛けのアートフレーム。このような女性の靴フォルムのレターオープナーは、19世紀後半から稀に見ることが出来ます。
一方でツバメはソレントウェアの定番モチーフであり、ヨーロッパにおいては幸せの象徴として古くから愛されているモチーフでもあります。
そしてこのソレントウェアは、イタリアはもちろんヨーロッパ各国に輸出され、各地の地名を入れてお土産物としても販売されてきました。
当店でも過去に「Souvenir de la Tour Eiffel(エッフェル塔土産)」と書かれたソレントウェアを取り扱ったことがございます。
今回の小さなイーゼルは「Souvenir」の文字のみが描かれており、どの土地でも売れるようにと地名が書かれていないのか、もしくは地名を入れる前段階の物なのかもしれません。
大きさは名刺やショップカード、ポストカード等を飾るのに最適。それぞれの大きさの紙を乗せて撮影しましたので、参考になさってください。
象嵌細工で表現されたツバメは生き生きと愛らしく、翼と尾羽をピンと伸ばして貴方のもとへ舞い降りてくるよう。
幸運のツバメと共に過ごす日々を貴方にお届けいたします。
◆England買付/Italy
◆推定製造年代:c.1880-1900年代頃
◆素材:木(オリーブ)
◆サイズ(たたんだ時):幅約11cm 厚み約2.3cm 高さ約19.2cm
◆サイズ(立てた時):幅約11cm 奥行約8cm 高さ約18.8cm
◆重量:66g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*ツバメの象嵌部分に少々傷みがみられます。光線の具合によっては気づかない程度です。
*紐で開き具合を調整するようになっています。現在は少し狭めに結んであります。
*スタンド部分の付け根のネジは少し出ていますが、ご使用に支障はございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A