英国アンティーク、ページターナー。
英国のマーケットで手に入れた、豪奢で巨大な真鍮の刃。
柄は中世の騎士の鎧の頭部がモチーフとなっており、トップには華やかな羽が飾られています。刃部分付け根には複雑な文様が彫り込まれ、なにやら不思議な力でも持っていそうな様相を呈しております。
そして、何よりも印象的なのは大きさ。
全長は30cmを超えており、なかなかに巨大。
実はこの品物を売っていたディーラーはこんなことを言っておりました。
「Letter Opener and Page Turner!」
正直、レターオープナーとしてご使用いただけるのかというと、大きすぎてちょっと難しいと思われます。
そして、「Page Turner/ページターナー」とは?
まあその時はあまり気にしないで、この巨大で力強い一品が欲しくて手に入れてしまったのですが、あとで意味を調べてみました。
辞書によれば・・・
意味1:早く続きを読みたくなるような面白い本
意味2:演奏家のために楽譜をめくる人、及びその行為。「譜めくり」。
「ページターナー」が「早く続きを読みたくなるような面白い本」の意味であることは知らなかったので、なるほど、と思いましたが
辞書による2つの意味は、どちらもこのアイテムを説明するものではないような気が致します。
おそらく、ディーラーが言っていたのは、単純に「ページをめくるもの」。
本が貴重な物だった時代、手の汚れや脂をつけないために素手でページをめくるのではなく、ページをめくる為に使っていたツールがあったのかもしれません。
そう、このような。
少々調べましたが、今のところそのような品物があった裏付けはとれておりません。
なので、あくまで私の推測であると申し添えておきます。
ただ、大きな本を読むときに、このようなアイテムがあれば、ページ抑えとして、そしてページターナーとして役立つことは間違いないでしょう。
使い込んで丸みを帯びたエッジと古びた真鍮の色合い、質感から、19世紀の品物と推測いたしました。
刃の部分はわずかに欠損がみられますが、歳月の為か既にエッジは滑らかになっており、ひとつの景色としてお愉しみいただけるものとなっています。
長い歳月を本と共に過ごしてきたであろう、真鍮の騎士。
その身で体現する刃と共に、今度は貴方の本をお護りいたします。
◆England
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:真鍮
◆サイズ:全長約32.7cm 幅約7.6cm 厚み約3cm
◆重量:約376g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、材の欠け等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*刃と表現しておりますが、刃物ではございません。鋭さは定規のエッジほどです。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A