英国アンティーク、シューツリー。
シューツリー/Shoe Tree。
ご存じですか?
用途としてはシューキーパーと同じですが、木でできた物をシューツリーと呼びます。
私がこの言葉を初めて耳にしたのは数十年前のロンドン。
生意気にもチャーチでウイングチップを購入した時でした。
「シューツリーはどうされますか?」
当たり前のようにスタッフに問いかけられ、一瞬なんだろう、と困った顔をした私を見て「靴の中に入れるこれです」と丁寧に教えてくれました。
ああ、シューキーパーのことね、持ってないけども・・・という私に対し「絶対に必要ですよ」と力説されてしまいました。
結果はチャーチのロゴラベルがついたシューツリーを同時に購入し(まんまと?)倍とはいかないまでも、安い靴なら簡単に買えてしまう金額が上乗せされて、
思いがけない出費となったのでした・・・。
さて、前段が長くなりました。
今回ご紹介するのは、革靴には必須のシューツリーのご紹介です。
美しく削り出されたシューツリー。
以下の文字が刻まれたラベルが貼られています。
82
Gt.Portland St.
W
TAYLOR
これは、James Taylor & Son/ジェームズ・テイラー&サンのもの。
1857年創業のビスポーク・シューメーカーです。
当初はグレート・ポートランド・ストリートにて店舗を構えていましたが、1950年代に従来の店舗を移転。
現在はパディントンストリートに店舗を構えていまだ営業中。
ジェームズ・テイラー&サン オフィシャルサイト(英語版)
つまり、今回ご紹介するシューツリーは移転前のもの。1900~1940年代までのものと思われます。
つま先から踵までの実寸は25~25.5cmくらい。
靴の一般的なサイズは実寸よりも1cmくらい大きめといわれておりますので、恐らくは靴サイズ24~24.5cmくらいの感じでしょうか。
男性であれば小柄な方用だったのかもしれません。
片方の内側には人の名前のようなものが書き込まれています。
持ち主が自分の名前を書き込んだのか、もしくはテイラーが顧客用に持っていたのではないかと思われます。
もしサイズが合えば、貴方の大切な靴をしっかりとキープしてくれることは間違いありません。
もちろんこれだけでディスプレイしておいても、美しいフォルムで独特の存在感を放ちます。
靴を愛する全ての方へ。
20世紀初頭のロンドンから来たアンティークアイテムで、かつてのビスポーク・シューメーカーの技をご堪能ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1940年代
◆素材:木(おそらくビーチ材)
◆サイズ:つま先から踵まで約25~25.5cm 幅約7.6cm
◆重量:左185g 右179g
◆在庫数:1セットのみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や補修跡等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A