英国アンティーク、シェイクスピアのレターラック。
ウィリアム・シェイクスピア。
あまりにも有名な劇作家であり、英国人で最も偉大な人物のひとり。
生まれは1564年、ストラトフォード・アポン・エイヴォン。生家は革手袋商を営んでいました。
1582年、18歳の時に26歳の女性アン・ハサウェイと結婚。長女、そして双子を設けます。
双子が生まれた1585年から1592年までの7年間は、どこで何をしていたのか、なぜストラトフォードからロンドンへ移ったのかなどといった行状が一切不明。
そのためこの期間は後年「失われた年月/The Lost Years」と呼ばれるようになります。
1592年頃からロンドンにおいて劇作家として活動をはじめ、やがて大成功をおさめたことは皆様もご存じの通り。
1613年頃に引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」「マクベス」「オセロ」「リア王」をはじめ、「お気に召すまま」「十二夜」「ロミオとジュリエット」「ヴェニスの商人」「夏の夜の夢」など、37タイトルの戯曲と2-3の詩集を遺したといいます(諸説あります)
シェイクスピアに詳しくない方でも「ロミオとジュリエット」や、ハムレットのセリフ「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ/To be, or not to be: that is the question:」は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
亡くなったのは1616年。引退して戻った故郷のストラトフォード・アポン・エイヴォンで52歳の頃といわれています。
今回ご紹介するのは、その偉大な劇作家ウィリアム・シェイクスピアをモチーフとした、小さなレターラックです。
まず驚くのは、その小ささと反比例した存在感。
高さ約6.3cmという人の指ほどの大きさでありながら、まるでアートピースのようなフォルムをしています。
ウィリアムの服装は片肩にマントを羽織り、幅広の襟が中世らしさを感じさせます。
ボトムスは脚にぴったりとしたタイツのようなもの。
これは中世西欧の主に男子が用いた脚衣で、英語では「ホーズ/hose」、フランス語では「ショース/chausses」とよばれるものです。
これにマント、そして帽子は当時の男性にとって不可欠な物でした。
ただ、このフィギュアはどういう事情か、帽子はかぶっておりません。
シェイクスピアといえば、特徴ある頭部がアイコンになっていたでしょうから、これはあえて帽子を脱いだ状態を描写したのかもしれません。
そして左手には、何やらY字をしたものを持っているように見えます。
想像ではありますが、これはグローブ・ストレッチャーではないでしょうか。
グローブ・ストレッチャーとは、主に革手袋を伸ばすための道具。
指部分に差し込み、広げることで好みの太さに調整するものです。
おそらくシェイクスピアの生家が革手袋商であったことから、より彼らしくするために持たせたのかもしれません。
ずしりと重い真鍮でできた存在感はひときわで、数枚のポストカードは難なくホールドしてくれます。
販売していた英国のディーラーによれば、時代は古くヴィクトリア時代であろう、とのこと。
全体の作りや真鍮の具合からみて、私も賛同いたします。
長く使われてきたせいでしょうか、お顔は若干すり減ってはおりますが、すらりとポーズを決めたウィリアムはなかなかの美丈夫。
役者としても舞台にあがっていたという経歴を鑑みれば納得のハンサムぶりです。
言葉を操ってきた彼のもとに、貴方にとって大切な言葉を綴った紙片を預ける。
それはとても正しいことであり、そしてとても素敵な事のように思います。
シェイクスピア・ファンの方であれば、是非とも手に入れておくべきアンティーク・ピース。
もちろんこれから英文学に親しもう・・・という方にとっても、これ以上ないマスコットとして貴方のデスクトップを護ってくれることでしょう。
◆England
◆推定製造年代:c.1880-1900年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:ベース直径約4.3cm 高さ約6.6cm
◆重量:103g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A