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Wednesday

本当に必要なパーツとは / Antique Skeleton Binoculars

 英国アンティーク、スケルトン双眼鏡。

















初めてこれを見たとき、「何だろう」と思いつつも、どこかで答えを知っていたような気がします。



意外と持ち重りのする金属製のフラットなボディ。

2個づつ計4個のレンズをを90度立ち上げて覗き込めば、双眼鏡の出来上がりです。




ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)がイタリアのガラス工芸の技術によりガリレオ式望遠鏡を発明したのは17世紀。

その後望遠鏡は発達を遂げますが、一番シンプルなのは対物レンズの凸レンズと接眼レンズの凹レンズの組み合わせを持つガリレオ式です。



つまり、レンズが2つ・・・対物レンズと接眼レンズさえあれば、望遠鏡として成り立つ。

ボディ(鏡筒)は不要で、折りたたみ式にすればコンパクトにできるのでは・・・?


恐らくはそんな発想から生まれたと思われるのが、このような双眼鏡。

英国では「スケルトン望遠鏡/Skeleton Binoculars」などと呼ばれています。



ピントの調整は中心にあるネジを緩めつつスライドさせればOK。

以前当店では、少し似た構造で方位磁針がはめ込まれたスケルトン双眼鏡を取り扱ったことがありますが、今回ご紹介するのは機能を双眼鏡のみに特化させたお品物です。

販売していた英国のディーラーによれば、時代は古くヴィクトリアン後期から20世紀初期にかけてのものであろう、とのことでした。




たたんだ時のサイズは約10.6×7.3cmと、郵便はがきの半分くらいの大きさ(郵便はがき10×14.8cm)。

厚みは1cmもありませんので、ジャケットのポケットにすっぽり収めることができるのではないでしょうか。



日々の散歩や調査研究のフィールドワークに。

頼りになるツールとして英国紳士のポケットに収められていたであろうスケルトン双眼鏡。

どんな景色を持ち主の眼に届けてきたのでしょうか。




さて、今度は貴方の番。

世紀を超えてきたツールをポケットに入れて、歩き出してみませんか?




◆England

◆推定製造年代:c.1890-1930年代頃

◆素材:金属・ガラス

◆使用時サイズ:幅約10.6cm 奥行き約6.9-8.8cm 高さ約4.2cm

◆折りたたみ時サイズ:約10.6×7.3 厚み約0.9cm

◆重量:195g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れがみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*レンズには若干の汚れやくもりがございます。ヒビや欠けはございません。

*可動はスムーズです。十分実用にお使いいただけると思います。

*構造上、可動部に金属板が飛び出した部分がございます。操作の際はご注意ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。





Todd Lowrey Antiques

by d+A