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Friday

プチサロンの扉を開けて/ Antique Color Lithograph by Cesar Daly

 フランスアンティーク、建築意匠のカラーリトグラフ。

















繊細で優雅なリトグラフを手に入れました。



トップのタイトルは以下の通り。


L'ARCHITECTURE PRIVEE AU XIXME SIECLE

(Troisieme Serie)

PER Mr CESAR DALY  ARCHTE



まず、発刊者は19世紀フランスの建築家「Cesar Daly/シーザー(セザール)・デイリー」。フランス北東部ヴェルダン出身で、パリで建築の勉強をしたのちにアルビのサント・セシル大聖堂の修復などに係わります。中央建築家協会の書記を務めたり、建築に関する多くの出版物を発刊したことで有名でした。


その中のひとつが「L'ARCHITECTURE PRIVEE AU XIXME SIECLE/19世紀の民間建築」です。もともと1864年に第一弾が発刊された「19世紀の民間建築」シリーズは好評だったらしく、1872年に第二弾、1874年に第三弾が発刊されました。



今回ご紹介するのはその第三弾(Troisieme Serie)のうちの1頁です。

カラーリトグラフでこの頁のタイトルは以下の通り。


PETIT SALON

Hotel . rue BLANCHE,a Paris__ Face du Cote de la Porte

PAR M.MLAVENANT, ARTTE et OURI, PEINTRE DECORATE



「rue BLANCHE=ブランシュ通り」はパリ中心部、オペラ座とサクレクール寺院の中間あたりにある通りのこと。そこの通りに面したホテルのプチサロンの扉デザイン、という事かと思いますが、建築家も合わせて詳細はわかりませんでした。


クリーム色をベースに、し処々にペパーミントグリーンを配したネオクラシカルなデザインは繊細で優雅。ポイントで金彩ものせられており、見る角度によりより深みをますリトグラフです。この扉の向こうにはどんな世界が広がっていたのでしょうか。



「19世紀の民間建築」は、単なるデザイン集としてのみではなく、1頁がまさにアートワークのような完成度をもつ建築意匠集といえます。

恐らくは1870年代フランスにおいて、多くの建築家がこの本を求め、意匠の参考にしたのではないでしょうか。


そして今、私たちのもとにあるこの1頁は、19世紀フランスの建築意匠の美を閉じ込めてここに在ります。


優雅で繊細な美しい扉を描いた1枚を、貴方のお手元でご鑑賞ください。




◆France

◆推定製造年代:c.1874年頃

◆素材:紙

◆サイズ:約32cm 高さ約45.2cm

◆在庫数:1点のみ

◆重量:41g




【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に汚れや変色、紙の傷み等がみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*二つ折りの状態でお届けいたします。買い付け時から二つ折りとなっていました。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A