英国アンティーク、キャドバリーのココア缶。
英国のアンティークフェアで手に入れた、キャドバリーのココア缶。
英国でチョコレートと言えばまず「Cadbury/キャドバリー」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
それは1842年に「John Cadbury/ジョン・キャドバリー」がバーミンガムでおこしたチョコレート工場が始まり。1853年にはヴィクトリア女王の御用達にまでなり、後には世界最大級のチョコレート製造業者となります。ちなみに現在の主要株主はアメリカの会社ですが、英国のソウルフードと言っても良いキャドバリーは変わらずにチョコレートを中心とした製品を作り続けています。
これはそんなキャドバリーが1900年代初頭にに発売した「Bournville Cocoa」の缶となります。
いかめしい設えの平たい箱。凝った蝶番と蓋上部の丸環が印象的です。正面にあるアルファベットは「V」「R」でしょうか?それとも「G」「R」?
非常に読みにくいのですが、裏には説明の文言があります。
「This box is A REPRESENTATION OF THE TWO OATH BOXES , which stand upon the table of the House of Commons , and in which are deposited, during the existence of each Parliament, the Roll of its Members, signed by them upon taking tne Oath. The boxes are exactly alike, their measurement being as follows: 22" long, 9" deep, 13" wide. They stood originally on the table in the old House of Commons, and were saved from the fire which destroyed the building in the year 1834. It is the rule for the Prime Minister to sit facing one box, and the Leader of the Opposition the other, and hence to enforce argument the Leaders repeatedly thump upon the boxes, in fact, the marks of the signet ring worn by Mr Gladstone are still plainly visible on the boxes.」
「この箱は、下院のテーブルの上に置かれ、各議会の存続期間中、議員が宣誓する際に署名した議員名簿が保管される2つの宣誓箱のレプリカです。箱は全く同じで、寸法は次のとおりです。長さ22インチ、深さ9インチ、幅13インチです。それらは元々旧下院議事堂のテーブルの上に置かれており、1834年に建物を焼失させた火災から救われました。首相は一方の箱に向かって座り、野党党首はもう一方の箱に向かって座るのが規則であり、そのため議論を促すために党首たちは繰り返し箱を叩きました。実際、グラッドストン氏が身につけていた印章指輪の跡は今でも箱にはっきりと残っています。」
つまり形は英国下院に置かれている「Oath Box/オースボックス」(宣誓箱)を模している、という説明となります。現在ではこの箱は「Despatch Boxes/デスパッチボックス」とよばれており、下院のデスクに置かれ、宣誓式当日に用いられる宗教文書が収められています。
なお、ヴィクトリア時代のボックスは第二次大戦時に焼失してしまったため、議場にある現在のデスパッチボックスは、第二次世界大戦後に下院が再建された後にニュージーランドから贈られたものだそうです。
参考:UK Parliament Despatch Boxesのサイト
おそらくこのココア缶は消失してしまった古い箱をもとにしたデザインでしょう。なぜか古い箱はオフィシャルなサイトには説明がないので、1890年のイラストが掲載されていた以下のサイトを参考にさせていただきました。
参考:LOOK and LEARN
HISTORY PICTURE ARCHIVE
https://www.lookandlearn.com/history-images/M521010/Oath-Box-House-of-Commons
アルファベットの特定ができないのですが「V」「R」であればヴィクトリア女王、「G」「R」であればジョージ王を表現しているのかな、と思います。
大きさ的にはハガキが余裕をもってはいるサイズとなります。英国の古いハガキを入れてみましたので参考になさってください。
・・・それにしても、この時代でも古い箱の情報がオフィシャルなサイトで見つけられないことに驚きました。もっといえば「OATH BOXES」という単語も使われていません。宗教的な意味を排したのか、それとも他になにか理由があるのでしょうか。少なくても現段階では、古い「OATH BOXES」を伝えるのは、このココア缶が一番の証人のように思います。
商業主義の極みのような嗜好品の缶が、100年以上たてば時代の証人となる。アンティークの醍醐味が堪能できる、通好みのコレクターズアイテムをお届けいたします。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年代初頭
◆素材:金属
◆サイズ(外寸):幅約17.1cm 奥行約10.5cm 厚み約4.5cm+つまみ
◆サイズ(内寸):約16.7×10.1 深さ約3.9cm
◆重量:151g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。
*問題なく開閉可能ですが、特に閉める時は、蓋と本体をうまく合わせるようにゆっくりと行ってください。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A













