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Thursday

聖エドワード王冠にコインを貯めよう / Vintage Cast Iron Crown Money Box Coronation 1953

 英国ヴィンテージ、キャストアイアンの貯金箱。


















英国のアンティークフェアで手に入れた、王冠の貯金箱。


ずっしりと重い鉄でできており、ボトム部分には以下の文字が確認できます。


ELIZABETH Ⅱ

CORONATION

JUNE 2

1953



これは、1953年6月2日、エリザベス二世が戴冠した時につくられた記念グッズと思われます。




モチーフは「聖エドワード王冠/St. Edward's Crown」。


王冠の名称は、アングロ・サクソンの王、エドワード懺悔(ざんげ)王(1004-1066)のために作られたものにちなんでいるといわれています。古い王冠は1220年以来、クロムウェルが溶かすよう命令するまで戴冠式に使われていました。


現聖エドワード王冠は、チャールズ2世(1630-1685)が製作を命じたもの。聖エドワードの王冠に似せた上、さらに豪華なものをチャールズ2世は作らせました。


この王冠を戴冠式に使った君主は、チャールズ2世、ジェイムズ2世(1633-1701)、ウィリアム3世(1650-1702)、ジョージ5世(1865-1936)、ジョージ6世(1895-1952)、エリザベス2世(1926-2022)。そして現国王であるチャールズ3世(1948-)の計7人となります。(生没年表記です)




王冠のデザインは交互に配置された4個のクロスパティーと4個のフルール・ド・リスを基調としており、内側は白貂の毛皮で縁取ったベルベット帽。


その上に2本のアーチが十字形に組まれ載せられていて、高さは約30センチ。22カラットの純金のほか、ローズカットのアクアマリン345個、ホワイトトパーズ37個、トルマリン27個、ルビー12個、アメジスト7個、サファイア6個、ジャーゴン2個、ガーネット1個、スピネル1個、ざくろ石1個を含む計444個の宝石や半貴石があしらわれています。


かつて宝石は戴冠式の度に賃借し、のち取り外されてフレームだけにされていたそうですが、1911年に宝石は恒久的にはめ込まれるようになりました。


なんと重量は2.23キロ。その重さに耐えかねて、ヴィクトリア女王は自身の戴冠式でこの王冠の使用しなかったことで知られています。


ちなみにこの王冠は英国国章にも登場しており、まさに英国王室のシンボルのひとつといえるでしょう。



なお、アーチ内部のベルベットは現聖エドワード王冠は紫。一方で、この貯金箱は赤になっています。少なくてもエリザベス二世、そして父親のジョージ6世のときも紫でしたので、赤は国章の色に揃えたのではないでしょうか。布の部分ですので、過去には取り替えられながら使われていたものと思われます。



貯金箱の開閉は少々手間ではございますが、マイナスドライバーを使用すれば、ぱかりと割れて中のものを取り出すことができます。英国買い付け当時から1964年のハーフペニー硬貨がはいっておりましたので、入れたままお届けいたします。


英国の歴史そのものともいえる聖エドワード王冠。ずっしりとした重さは纏ってきた時そのものかもしれません。



歴史好きな方や、英国王室にご興味がおありの方へ。

もちろん貯金箱コレクターの方にもおすすめな、英国ヴィンテージのひとしなです。



◆England

◆推定製造年代:c.1953年

◆素材:鉄

◆サイズ:約7.5cm×7.5cm 高さ約8.5cm

◆重量:341

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。

*スリットは日本の500円硬貨が余裕で通ります。

*開閉にはマイナスドライバーが必要です。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A


海路を導く黒い銘木/ Antique Ebony and Brass Parallel Ruler for Ocean Navigation

 英国アンティーク、黒檀と真鍮の平行定規。
















英国のアンティークフェアで手に入れた、黒檀と真鍮の平行定規。


このタイプの平行定規は英国のアンティーク市場でしばしば見ることができます。主な用途としては「海のナビゲーション」。



海図の上で平行に動かし、航路を決めたり距離を測るために使用します。


正直、使い方の詳細は私もよくわからないのですが、参考になりそうな動画がありましたのでご紹介しております。


使い方参考:walking the parallel rules by US Maritime Academy

https://www.youtube.com/watch?v=yGK6M-YmLxQ&t=89s



同機構の平行定規は、現在では透明素材で目盛りがついたものが「ナビゲーション平行定規」として一般に販売されておりますので、基本的な使い方は変更なく実用に使われているのではないでしょうか。



今回ご紹介する古い平行定規は、材である黒檀も特徴の一つです。


実は、英国の定規類で古くから使われているのはボックスウッド(ツゲ)であり、色は明るい黄褐色で緻密な杢目が特徴です。目盛りをつけるにも丁度良く、気乾比重(*後述)は0.75以上で、硬いため、湿度の変化による影響を受けにくく、まさに定規向けといえるでしょう。



一方でさらに高い安定性をもつのが黒檀です。


気乾比重が非常に高く(1.0前後)、水に沈むほど高い密度をもちます。外気や湿度変化による木材自体の寸法変化が少ないので、それだけをみれば黒檀のほうがずっと定規に向いている材のように思えます。ただ、黒檀は文字通り黒いため目盛りをつけることが難しく、さらに希少な材のため高価なものとなることが予想されます。



このことから、海の上という厳しい条件で使用することが多いナビゲーション用平行定規は、がんばって黒檀で作られていたことが多かったのではないでしょうか。使用方法は目盛りがあれば越したことはありませんが、目盛りが無くても他の定規との併用で解決していたと思われます。古い時代のもので黒檀でない木製もございますが、黒檀のもののほうが多く残っているような気がします。



参考:平行定規コレクション

NATIONAL MUSEUM OF AMERICAN HISTORY 

Pararel Ruler の頁

https://americanhistory.si.edu/collections/object-groups/parallel-rules




今回ご紹介する黒檀と真鍮の平行定規には、「WG.WILSON」と手で削った感じで名前が彫られています。きっと持ち主の名前だったのでしょう。




海路を読む者にとっては必需品であったであろう平行定規。信頼性の高い黒い銘木でつくられた品物は、多くの海の男たちから頼りにされていたに違いありません。


世紀が変わっても、しっとりと緻密であり続ける木肌を是非お手元でご鑑賞ください。





*気乾比重(きかんひじゅう)=木材を自然乾燥(含水率約15%)させた状態の重さと、同体積の水の重さを比較した数値(密度)。数値が高いほど重くて硬く、低いほど軽くて柔らかいことを示します。




◆England

◆推定製造年代:c.19世紀後半から20世紀初頭

◆素材:黒檀、真鍮

◆サイズ:長さ約30.5~47cm 幅約5cm 厚み約0.4cm

◆重量:95g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。

*動きはスムーズです。わずかに反りがみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


英国紳士のシンボルを机上に/ Antique Advertising Miniature Top Hat by Lincoln Bennett

 英国アンティーク、陶器製のミニチュアシルクハット(トップハット)。















英国紳士といえばシルクハット。


もともとは18世紀にビーバーの毛皮を用いてつくった帽子が始まりであり、ビーバーハット等と呼ばれていましたが、乱獲によりビーバーが絶滅寸前となり、代替えとして「絹/シルク」が使われるようになったため、シルクハットと呼ばれるようになりました。

ちなみに日本ではシルクハットがなじみ深い呼び方ですが、英国ではその形状から「Top Hat/トップハット」と呼ぶのが一般的なようです。


今回ご紹介するのは、そのトップハットを模した陶器製ミニチュア。

トップクラウンの内側には、以下の文字がみられます。


LINCOLN
BENNETT

Burlington Gardens

OLD
BOND STREET
LONDON



「LINCOLN BENNETT/リンカーン・ベネット」は、19世紀からの歴史を持つ、紳士用帽子のリーディングメーカー。1913年にはロイヤルワラントも手に入れ、英国王室御用達となった会社です。


参考:Grace's Guide to British Industrial History
Lincoln, Bennett and Coの頁


このミニチュアの帽子は、おそらくお店の広告用小物、ディスプレイ小物としてつくられたものではないかと思われます。お得意様に差し上げたりしたのかもしれません。ロイヤルワラントを得て、英国国章を組み込んだマークを使用していたのが1910-1930年代頃と思われますので、そのころのものかと推測いたします。



基本的にはディスプレイ用ですが、形状からして小物入れにもお使いいただけそう。

英国紳士のシンボルを、貴方の机上にひとつ、いかがでしょうか。




◆England
◆LINCOLN BENNETT
◆推定製造年代:c.1910-1930年代頃
◆素材:陶器
◆サイズ:約10.1×8.2cm 高さ約5.3cm
◆重量:108g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に汚れや製造時からと思われる小さな黒点などがございます。
*カケやヒビはみられません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。 




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Todd Lowrey Antiques
by d+A


カメラの為の美しき光学機器/ Antique Brass Hermagis Type Ground Glass Focusing Magnifier

 フランスアンティーク、カメラのフォーカシングスクリーン用拡大鏡。
















少々珍しい拡大鏡のご紹介です。


長さ約6cmほどの真鍮製の円錐。片側は反射を抑えるために黒く塗られ、対眼レンズがはめ込まれています。


興味深いのは、レンズがはめ込まれた円筒部分が斜めの螺旋によってネジのように伸縮するところ。ネジ式の伸縮システムは英国のデスクトップ拡大鏡などでもみることができますが、そのピッチはミリ以下でごく細かく、あくまでもピントを合わせるための機能をみたすためのネジとなっています。


ただ、フランスから来たこの拡大鏡については、この斜めの螺旋部分が意匠的にかなりポイントとなっていて、それはまるで「ソロモンの柱/Solomonic column」のような壮麗さをもっています。そして対物レンズは円錐状のカバーで覆われており、余計な光が入らないように工夫されています。




これはカメラの「カメラのフォーカシングスクリーン用拡大鏡」。



カメラのフォーカシングスクリーン用拡大鏡は大判カメラの撮影に欠かせないツールとされます。上下左右反転の画像が映し出される「フォーカシングスクリーン/Ground Glass」に対して使用し、ディテールを観察し、焦点を合わせるためのもの。肉眼では判別しづらい細かなところまで焦点を合わせるためにプロが使用するこだわりのツールです。フォーカシングスクリーンは発光しているため、円錐状のカバー(スカート)によって周りの光を遮断し、像をみえやすくするようになっています。




そして今回ご紹介する拡大鏡は、フランスの「Hermagis/エルマジ」社のものと非常に似ています。


エルマジ社は1845年に「Hyacinthe Hermagis/イアサント・エルマジ」によって設立されました。1864年からは息子の「Jules Fleury-Hermagis/ジュール・フルーリー=エルマジ」が事業を引き継ぎ、社名を「Fleury-Hermagis/フルーリー=エルマジ」に改名。同社は20種類以上のカメラを製造しましたが、レンズの製造で最もよく知られています。



今回のものは銘はございませんが、螺旋状の伸縮部分がエルマジ社のものに酷似していますので、同社の製品である可能性は高いと思います。カメラ周りのツールではありますが、同社のこだわりとレンズ技術が存分に活かされているのではないでしょうか。




正直に申し上げて当方はカメラの専門家ではなく、大判カメラも使用したことがございません。そのため、この拡大鏡がどこまで実用的なのか断言は難しい状態です。それでも、古いカメラを愛する方であれば、この拡大鏡が纏う19世紀フランスの香りを存分にご堪能いただけるのではないでしょうか。



もちろん、フォーカシングスクリーンに対してだけではなく、少しだけ接地面から浮かせて使えば、通常の拡大鏡としてもご使用いただけます。




カメラの発祥の地とされるフランス。


その歴史とフランスならではのセンスで作られた類まれな拡大鏡は、貴方にどんな世界を見せてくれるのでしょうか。


お手元でじっくりとご堪能ください。





◆France

◆Hermagis社の可能性

◆推定製造年代:c.19世紀後半

◆素材:真鍮、ガラス

◆サイズ:直径約4.5cm 高さ約6.1-8.3cm

◆重量:112g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や錆、塗装の剥がれや凹み等がみられます。

*ごくわずかですが、対物レンズのエッジに微細なカケがみられます。

*拡大してみている写真は、一番縮めた時のものです。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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