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Thursday

海路を導く黒い銘木/ Antique Ebony and Brass Parallel Ruler for Ocean Navigation

 英国アンティーク、黒檀と真鍮の平行定規。
















英国のアンティークフェアで手に入れた、黒檀と真鍮の平行定規。


このタイプの平行定規は英国のアンティーク市場でしばしば見ることができます。主な用途としては「海のナビゲーション」。



海図の上で平行に動かし、航路を決めたり距離を測るために使用します。


正直、使い方の詳細は私もよくわからないのですが、参考になりそうな動画がありましたのでご紹介しております。


使い方参考:walking the parallel rules by US Maritime Academy

https://www.youtube.com/watch?v=yGK6M-YmLxQ&t=89s



同機構の平行定規は、現在では透明素材で目盛りがついたものが「ナビゲーション平行定規」として一般に販売されておりますので、基本的な使い方は変更なく実用に使われているのではないでしょうか。



今回ご紹介する古い平行定規は、材である黒檀も特徴の一つです。


実は、英国の定規類で古くから使われているのはボックスウッド(ツゲ)であり、色は明るい黄褐色で緻密な杢目が特徴です。目盛りをつけるにも丁度良く、気乾比重(*後述)は0.75以上で、硬いため、湿度の変化による影響を受けにくく、まさに定規向けといえるでしょう。



一方でさらに高い安定性をもつのが黒檀です。


気乾比重が非常に高く(1.0前後)、水に沈むほど高い密度をもちます。外気や湿度変化による木材自体の寸法変化が少ないので、それだけをみれば黒檀のほうがずっと定規に向いている材のように思えます。ただ、黒檀は文字通り黒いため目盛りをつけることが難しく、さらに希少な材のため高価なものとなることが予想されます。



このことから、海の上という厳しい条件で使用することが多いナビゲーション用平行定規は、がんばって黒檀で作られていたことが多かったのではないでしょうか。使用方法は目盛りがあれば越したことはありませんが、目盛りが無くても他の定規との併用で解決していたと思われます。古い時代のもので黒檀でない木製もございますが、黒檀のもののほうが多く残っているような気がします。



参考:平行定規コレクション

NATIONAL MUSEUM OF AMERICAN HISTORY 

Pararel Ruler の頁

https://americanhistory.si.edu/collections/object-groups/parallel-rules




今回ご紹介する黒檀と真鍮の平行定規には、「WG.WILSON」と手で削った感じで名前が彫られています。きっと持ち主の名前だったのでしょう。




海路を読む者にとっては必需品であったであろう平行定規。信頼性の高い黒い銘木でつくられた品物は、多くの海の男たちから頼りにされていたに違いありません。


世紀が変わっても、しっとりと緻密であり続ける木肌を是非お手元でご鑑賞ください。





*気乾比重(きかんひじゅう)=木材を自然乾燥(含水率約15%)させた状態の重さと、同体積の水の重さを比較した数値(密度)。数値が高いほど重くて硬く、低いほど軽くて柔らかいことを示します。




◆England

◆推定製造年代:c.19世紀後半から20世紀初頭

◆素材:黒檀、真鍮

◆サイズ:長さ約30.5~47cm 幅約5cm 厚み約0.4cm

◆重量:95g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。

*動きはスムーズです。わずかに反りがみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A