英国アンティーク、シルバーハンドルの拡大鏡。
英国アンティークのひとつの定番、拡大鏡。
機能性を求められつつも、そこには間違いなく作り手と使い手の美意識が感じられ、逸品が数多く存在します。その魅力にとらえられ、一つ持っていても、またひとつ、またひとつ・・・とコレクションする方も多いのではないでしょうか。
真鍮製、合金製、木のハンドルと金属のコンビネーションなど、様々な拡大鏡がありますが、今回はそのなかでも王道ともいえる優雅な銀のハンドルを持つ拡大鏡のご紹介です。
まず目に入るのはハンドルエンド部分の吊鐘草のモチーフ。そしてそこに組み合わされた光条の形はおそらくパルメットでしょう。パルメット(Palmette)とは、棕櫚(シュロ・ナツメヤシ)をもとにしたといわれる図案のこと。棕櫚は古代メソポタミアやエジプトでは命と繁栄の象徴であり、聖樹として尊ばれてきた歴史をもちます。それをもとにした扇のような図形は、古くから装飾につかわれてきました。
またいっぽうで吊鐘草(ベルフラワー=カンパニュラ)はその美しさから、「ビーナスの鏡」と呼ばれています。ビーナスが自分の鏡をなくし、キューピッドに探しにいかせますが、見つけた鏡を落としてしまい、ガラスは粉々に砕け散って地面に落ち、破片からカンパニュラが芽生えた・・・という神話から生まれた別名です。この花は主に感謝の気持ちを伝えるために使われ、多くの意味があり、愛情、不変性、永遠の愛の象徴として愛されてきました。
どちらのモチーフも、見るほどに美しく、調べるほどに興味深い歴史を纏っておりますので、是非お手元でさらにお調べになってもよろしいのではないでしょうか。
さて、英国アンティークシルバーの印、ホールマークを見てみましょう。
まずはシェフィールドのアセイオフィスの印、クラウンのマークがみられます。シェフィールドのアセイオフィスは現在も続いていますが、このクラウンのマークが使われていたのは1974年まで。1975年以降はヨークローズのマークとなります。理由としては1973年から使用されるようになったゴールドのスタンダードマークにクラウンが使われるようになったので、混同を避けるためです。
そしてスターリングシルバーの証、ライオンパサント。デイトレターはシールドに小文字の「u」で、シェフィールドにおいては1912年のデイトレターとなります。メーカーズマークは「A.B」。メーカーは「A.Beardshaw/A.ビアードショー=アルバート・ビアードショー」と思われます
もともとシェフィールドにおいて、1861年頃にアルバート・J・ビアードショーが「 Jehoiada Rhodes/ジェホイアダ・ローズ」と共同で営んでいた工房があり、1862年にビアードショーが独立して「アルバート・J・ビアードショー・アンド・カンパニー」を立ち上げた、という歴史を持ちます。銀細工、銀メッキ、刃物、他銀製品を扱っており、1897年に彼がなくなった後は息子たちが継いで、1951年頃まで事業は続いていたようです。
なお、レンズ部分は後年に付け替えられたものであると思われます。英国アンティークの拡大鏡は、このようにハンドルは活かしながらレンズ部分が付け替えられているものが多くあります。金属製のレンズ枠は太いものもありますが、このお品物はごく細いレンズ枠で仕上げられています。
全体長さ約14cm強でやや大きめ、レンズ部分は直径約5cmですので視野が広く、実用に十分ご使用いただけます。
ヨーロッパの伝統モチーフを纏うシルバーアイテムを、ぜひお手元でお役立てください。
◆England
◆Sheffield
◆A.Beardshaw
◆推定製造年代:c.1912年
◆素材:スターリングシルバー、ガラス、金属
◆サイズ:全長約14.2㎝ レンズ部分直径約5.1cm ハンドル厚み約0.9cm
◆重量:37g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れ、へこみ、変色等がみられます。
*レンズ部分は後年に付け替えられたものと思われます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A















