フランスアンティーク、手燭型のテーブルランプ。
明かりを灯すことで周囲を華やかに演出するテーブルランプ。
明るい、という機能面はもちろんのこと、その形自体が美しければ、インテリア・エレメントとして最高のアイテムなのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、フランスの古いテーブルランプ。
高さは約25cmほどの小ささで、手燭型をしています。
手燭(てしょく)とは燭台に柄をつけて持ち歩きに便利にしたものを言います。
日本では手燭、という言葉がありますが、英語では「Hand Candle Holder(stand)」「Hand Held Candle Holder(stand)」、もしくは単に「Candle Holder(stand)」と呼ぶようです。古くから明かりを灯して身の回りに置いていた手燭の形を、そのままテーブルランプとすることは、ごく自然な流れだったのではないでしょうか。
ベースの台は真鍮で、アカンサスの葉をモチーフとしたルイ15世スタイルとなっています。
ルイ15世スタイルとは、18世紀のブルボン朝後期におけるフランスの文化・芸術の表現形式のこと。
ロココスタイルとも呼ばれ、当時の貴族や新富裕層の趣味を反映した非対称構成や曲線による軽快優美な表現を特徴とします。それまでの重々しいバロックとは異なり、ポンパドゥール夫人の趣味を筆頭にした、柔らかで優美、女性的なデザインが特徴といえるでしょう。
そんなルイ15世スタイルのベースの上に、キャンドルを模した部分が立ち上がり、曲線が可愛らしいシェードがセットできるようになっています。
シェードの主素材は半透明のフィルム状で、マーブル模様がプリントされ、周囲にはブレード(飾り紐)が回されています。
この半透明フィルムまでがオリジナルかどうかは不明ですが、紙や布でできたシェード張地が傷むことは想像できますので、後年に張り替えたものかもしれません。
買い付け時からこのシェード及びキャンドルを模した「ろうかん」がついておりましたので、それらは買い付け当時からのものをそのまま利用しています。
電気が通る部分のソケット、コード、スィッチはすべて日本の専門業者に依頼し、新しい物に交換いたしましたので、安心してご使用いただけます。
こぶりで可愛らしく、それでいて重厚な存在感あふれる手燭型のテーブルランプ。
インテリアのポイントにしていただければ、フランスのエッセンスが周囲を彩り、柔らかな金色の光があたりを満たすことでしょう。
◆France
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:真鍮、他
◆ご使用時シェード上端まで:高さ約25cm
(その他のサイズは画像にてご確認ください)
◆本体重量:約854g(電球以外)
◆在庫数:1点のみ
【照明に関してのご注意】
◆買い付け当時はコード・ソケットはフランスの古いものでしたが、日本の専門業者に依頼して、安全なソケット・コード(中間スィッチ・コンセントつき)にお取替えいたしました。
◆電球は付属しません。お手数ですがご自身でご手配ください。
◆適応電球:口金E12(日本の一般的なねじ込み式) 消費電力25Wまで。画像の電球はLEDの0.8Wのものです。
◆シェードは電球に挟み込んでとめる方式です。電球が無いととめることができません。
◆電球の形は画像で使用している50mmボール球がおすすめです。その形でないとシェードがうまくとまりません。
◆LED電球でも白熱球でも、E12口金、50mmボール球であればご使用いただけます。ただ、LEDの方が発熱量が低いことからシェードの傷みが遅いと思われますので、可能ならばLED球をお勧めいたします。
◆コードは約2mございます。
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、ろうかん部分の傷み、シェードにはわずかに歪みがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*構造上、ろうかん部分はソケット本体との間にクッション材を挟んで差し込んであるだけですので、少し動きます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A