英国アンティーク、スターリングシルバーハンドルの拡大鏡。
使い始めてみるともう手放せないツールのひとつ、拡大鏡。
それがアンティークの、しかもスターリングシルバーであることは、美しさ、機能性、クオリティ、それらすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。そんなスターリングシルバーハンドルの拡大鏡のご紹介です。
渋い輝きをもつシルバーのハンドルは、端部がちょっと曲がっており、独特のフォルムをしています。このような持ち手を「Pistol Grip Handle/ピストルグリップハンドル」とよびます。英国でヴィクトリアンからエドワーディアンにかけて、この形の拡大鏡が人気があったようで、このフォルムをベースとして様々な飾りをつけたものをみることができます。
今回ご紹介するピストルグリップハンドルは、くるりとカーブした部分の突端にアカンサスをモチーフとしたと思われる意匠が施された正統派の美しさをもつひとしな。
古代ギリシアに由来を持つ生命力の象徴、アカンサスの葉の意匠は古くから愛されるモチーフの一つ。全体としてシンプルでありながらも、ポイントとしてさりげなくアカンサスの葉でまとめられた様は、とても品の良いデザインであると思います。
レンズ付け根部分にはホールマークが刻まれています。王冠のマークは、シェフィールドのアセイオフィスのマーク。ライオンパサントの隣は非常に読みずらいですが飾り文字の「g」と思われ、そうするとこれは1899年のデイトレターとなります。メーカーズマーク「GH」は「George Howson(Harrison Brothers & Howson )」のメーカーズマークです。
「George Howson/ジョージ・ハウソン」とは、1900年頃シェフィールドで最大規模の製造会社であった「Harrison Brothers & Howson/ハリソン・ブラザーズ&ハウソン」と関りがある人物の名前。ヴィクトリア時代からの歴史あるシルバースミスで、詳細は諸説ありますが、「ジョージ・ハウソン」は「ハリソン・ブラザーズ&ハウソン」の中のいちブランドであったか、もしくは何らかの手続きの都合でメーカーズマークが「GH」となった可能性が高いと思われます。
カトラリーを中心に灰皿やトーストラック、トレイなど多肢にわたる製品を生み出しており、ロンドンにもショールームがありましたが、1923年(一説には1959年)同じくシェフィールドの「Viners Ltd/ヴァイナーズ」に買収されました。
つまり、この拡大鏡のハンドルは、金属加工の街シェフィールドで生まれ、ヴィクトリアンからエドワーディアンを超えて20世紀初頭まで銀製品を生み出した、いまは無きシルバースミスの銘が入ったスターリングシルバーとなります。
なお、レンズ部分は後年に付け替えられたものであると思われます。金属製のレンズ枠は太いものもありますが、このお品物はごく細いレンズ枠で仕上げられています。直径約5cmのレンズはコンディションもよく、傷はほとんど見えませんので、十分実用にお使いいただけることと思います。
全体長さ約13cmですので、ややこぶりでデスクに置いても邪魔にならないサイズなのではないでしょうか。
今時はスマホのアプリでも拡大鏡があるようですが、私のようなアナログな人間には遥かに拡大鏡のほうが便利。
光をあて、角度を変えながら肉眼で直接見る確かさは、なにものにも代えがたいものと思います。
ご自身のために、そしてもちろんギフトにも最適。
いつまでも変わらない価値をもつ、英国アンティークの確かなひと品です。
◆England
◆Sheffield
◆George Howson
◆推定製造年代:c.1899年
◆素材:スターリングシルバー、ガラス、金属
◆サイズ:全体長さ約13cm レンズ部分直径約5cm
◆重量:39g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A













