フランスアンティーク、ミニチュアフォトフレーム。
フランスのマーケットで手に入れたとても小さなフォトフレームのご紹介です。
運転免許証用写真のさらにひと回りくらい小さな写真などが飾れるコンパクトサイズで、折りたたみ式のスタンドで立てた状態でも高さはわずか5㎝ほどです。
フレームの裏側は厚さ4㎜弱ほどのケースになっていて、1.5㎜厚の透明ガラスが仕舞われています。
写真の出し入れは、オープンになっている上部から簡単に行うことが出来ますが、ガラスが飛び出ないように折り曲げられた金属のツメがガードしていますので、カード状の厚みのある写真などの出し入れは、ツメの操作が必要となります。
今回、写真の付属はございませんが、参考までにコピー紙に印刷した人物写真を入れてみましたので、画像をご確認ください。コピー紙程度の薄い紙であれば、ツメがこのままの状態でも出し入れに支障はありません。中身の写真は約27㎜×20㎜となります。
さて、フレームの装飾を見てみましょう。
フランス製のシルバーメタルのフレームは、生き生きとした植物によってとても精巧に表現されてるのですが、よく見るとアシンメトリーとなっており、左側はポピー、右側は水仙のように思われます。
それらはアール・ヌーヴォ―のモチーフとしても良く使われており、まさに時代を象徴する装飾が施されたフォトフレームといえます。
1890年代から始まったアール・ヌーヴォ―/Art Nouveau は、「新しい芸術」を意味し、大量生産される粗悪な工業製品への反発から、鉄やガラスといった新素材を使い、それまでにない独自性や芸術性を日用品に取り入れる運動として、建築、工芸品、グラフィックデザインなど様々な分野で展開されました。
その様式のモチーフは、花や蝶など動植物に由来する有機的な形体と躍動するリズムなどで、代表的な作品として、Alfons Maria Mucha/アルフォンス・ミュシャの絵画や、パリの地下鉄入口などが有名で、アントニオ・ガウディのサグラダファミリアも、ゴシック様式と曲線的なアール・ヌーヴォー様式を組みわせたゴシック・モダニズム様式と言われています。
そんなアール・ヌーヴォ―の薫りを纏ったフォトフレーム。
100年を超えても、変わらない価値をもつ、実用的なフランスアンティークのひと品です。
◆France
◆推定製造年:c.1890-1910年代頃
◆素材:ガラス・金属
◆サイズ:幅約3.0cm 高さ約5.1㎝ 厚さ約0.8cm
◆重量:29g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れ、金属部の経年変化等ありますが、ガラス部分に目立つ傷はなく、とても良い状態です。
*人物の写真は、参考までにコピー紙に印刷した写真を入れたものとなりますのでご了承ください。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A