英国アンティーク、ペンスタンド。
ヴィクトリア時代からその後のエドワーディアンは、このようなペンスタンドが多く作られた時代でありました。
万年筆/Fountain Pen は1827年に発明されましたが、製品化されたのは19世紀後半、一般に普及しだしたのは20世紀初頭からとなりますので、ヴィクトリア時代はもちろん、エドワーディアン初期もまだまだつけペン/Dip Pen or Steel-Point Pen が主流であったといえます。
そんな時代、多種多様なペン先を持つ大切なペンを、傷つけずに保持するため、ご覧のように水平に並べておくことは、とても合理的な解決であり必然であったのかもしれません。
ペン用のスタンドやトレイは、様々な凝ったデザインであったり、素材がシルバーだったり、インク壺がセットされたりしたものも見ることが出来、お気に入りのペンがさらに美しくディスプレイされていることは、こだわりをもつ紳士や淑女にとっては必要不可欠だったことでしょう。
さて、今回ご紹介するペンスタンドの仕様をよく見てみましょう。
ゴールドギルド加工が施されたCast Metal/鋳造金属と思われる2枚のパーツを並べ、間を二本のロッドでつないだ、いたってシンプルな構造ですが、特筆すべきはその意匠で、しなやかな曲線と複雑に絡み合った植物形態から、ロココ様式のエッセンスが感じ取れます。
枝分かれした先がそれぞれ自然な流れでペンを支えるパーツとなっていて、足元も、エンドはくるりとカーブして終わっており、優雅な雰囲気を漂わせています。
つけペンはもちろん、通常の鉛筆や現代日本の一般的なボールペンなど、様々なタイプの筆記具を上手に受け止めてくれます。シンプルなつくりではありますが、製造年代は古く、ヴィクトリア時代後半と推測いたします。
いまや仕事にPCは欠かせませんが、まだまだアナログな筆記具は手放せなく、ゆえに、よりこだわりの道具を揃えたくなるのかもしれません。
ペンに限らず細長いものをこまごまと置ける、愛用の品々のための特別な居場所。
英国の古いペンスタンドが、貴方のお仕事の一助となれますことを願っております。
◆England
◆推定製造年:c.1870~1890年代頃
◆素材:鋳造金属・スチール
◆サイズ:幅約8.9cm 高さ約11.8cm 奥行約8.5cm
◆重量:187g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れ、金属部の経年変化、若干の歪み、塗装の剥がれなどがみられますが、安定して自立し、とても良い状態です。
*詳細は画像にてご確認ください。
*置いてあるペンや画像の備品は付属しません。ペンスタンドのみの販売です。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A