フランスアンティーク、ミニチュアチェア。
フランスから届いた、高さわずか11cmほどの小さなチェアをご紹介いたしましょう。
小さいながらも作りは本格的。
材はなんらかの合金にゴールドギルド(金彩)を施したものです。
椅子のスタイルとしては、曲線遣いが多いことからロココ風といってよいでしょう。
背もたれのデザインは透かし彫り風の凝ったもの。足元は前足がしなやかなカブリオレレッグ(日本では猫足とよばれます)であり、レッグのニー(膝部分)には細かな装飾が施されています。座面下の幕板部分にも同様に装飾があり、フランスらしい華やかさを感じます。
オリジナルと思われる座面はふっくらとしたデザインで、ベルベットが畝状に織りだされたもの。もとはもうすこし鮮やかな色だったのかもしれませんが、今はくすんだコーラルオレンジのような色合いとなっており、古びた真鍮の色とよく合っています。
時代は古く、19世紀後半、ナポレオン三世が第二帝政をしいていたあたりかと推測いたします。
そして、このチェアは単なるミニチュアではございません。背もたれ上部には小さなフックがとりつけられており、そこに何か引っかけることができるようになっています。
これは懐中時計用のフック。
外出から帰ってきて、ポケットからだした懐中時計をここに引っかけ、まるで座らせるようにディスプレイすれば、洒落た置時計として楽しめる・・という仕掛けです。
試しに手持ちの懐中時計(直径約5cm)を引っかけてみましたので、写真にてご確認ください。懐中時計だけでなく、ペンダントなどのアクセサリーをディスプレイしても素敵です。
もちろんミニチュアとして愛でていただくだけでも、十二分な存在感と優美さを兼ね備えております。
貴方のコレクションに是非、フランスアンティークの佳品を加えてみてはいかがでしょうか。
◆France
◆推定製造年代:c.1870年-1890年代頃
◆素材:金属、布、他
◆サイズ:幅約6cm 奥行き約5cm 高さ約11.2cm
◆重量:137g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*背面の座面あたりに、材の欠損部分があります。欠けたというよりは鋳造時に材がゆきとどかなかったようにみえます。
*布座面は押し込むと外れます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A