英国アンティーク、ハンドインクブロッター。
「ブロッター/ Blotter」ご存じでしょうか。
正式にはハンドインクブロッター。ディップペンや万年筆などで書いた筆跡の上を手で転がして、余分なインクを吸い取るための道具のことです。
歴史は古く、大きくとらえれば「インクで書く」と同時に「書いた後に吸い取る」ツールは存在していました。アフリカでは砂と粘土と太陽が、中世の修道院ではイカの骨から作られた粉が使用されていたといわれています。
そして1800年代初頭には、ハンドインクブロッターが登場しました。木、石、金属、磁器、またはガラスで作られており、小さなハンドル、湾曲したベース、テキストの上で揺すって余分なインクを取り除くことができるフェルトの底を備えていました。1800年代半ばまでに、紙の発達により紙がフェルトに取って代わられることが多くなりました。
そして20世紀半ばのボールペンの登場により、ハンドインクブロッターの市場は急速に縮小することになります。
そんな歴史をもつブロッター。
今回ご紹介するのは、蠱惑的な古艶をもつマホガニー材のブロッターです。作られた時代は古く、ジョージアン後期と推測いたします。
フォルムとしてはジョージアンらしくとてもシンプル。ロッカー型(Rocker Blotter)とよばれる円弧が底になり揺らして使うタイプで、持ち手部分も無垢のマホガニーを挽き物細工で削り出して作っています。持ち手を外せば2枚の紙とクッション材でつくられたシート状のものを取り外すことができます。
紙はインク吸い取り用のもの、クッションシートは紙との密着度を高めるためのもの。クッションシートの材は不明ですが、質感から羊毛と植物の繊維を混ぜたもののような気がします。
文章を手で書くことが減った現代。でもだからこそ、趣味でカリギュラフィーをされる方がいたり、大切な方へのメッセージカードを書いたりすることは、必要な事ではなく、特別なこととしてとらえられるようになってきました。
ディップペンや万年筆で書き、丁寧にブロッターをかければ、貴方の言葉にさらに磨きをかけたような気持ちになることでしょう。もちろん印鑑の仕上げにもおすすめです。
2世紀を超えてきたであろうマホガニーは枯淡の粋を感じさせ、古きよきものを所有する悦びを貴方に与えてくれることは間違いございません。英国アンティークの特別なひとしなを、日常に加えてみてはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1800-1830年代頃
◆素材:マホガニー、金属、紙、他
◆サイズ:幅約14.7cm 奥行き約7.3cm 高さ約7cm
◆重量:139g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。
*持ち手の取り外しはスムーズです。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A












