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スープとポストと王様と / Antique OXO Pillar Box Money Bank

英国アンティーク、ジョージ6世戴冠記念・OXO貯金箱缶。













「OXO」、ご存知ですか?


英国でOXO/オクソーといえば、ストックキューブ(固形スープの素)の有名ブランド。
日本でいえば「マギーブイヨン」といったところでしょうか。

OXOキューブの元になった、液体のスープストックが発明されたのが1840年頃。
1866年には「OXO」と命名され、一般家庭向けの手ごろな製品として、固形のOXOキューブが発売されたのが1910年。
そして現在も販売されている、英国人にとってはなくてはならない調味料のひとつです。

ちなみにウエイトローズ(英国における一般的だけどちょっといい感じのスーパーマーケット)のネットショップでみてみれば、12キューブ入り1.5ポンド(1ポンド150円とすると225円)。お手頃です。

そして、OXOのビーフストックキューブの昔からのイメージカラーは「赤」。

真っ赤なバックに「OXO」と白抜きの文字を配した印象的なパッケージを見れば、誰もが安心して購入するのがお決まりだったのかもしれません。
(現在はさらにシンプルに赤地に「O」だけになっていますが)



さて、今回ご紹介するのはそのOXOが1937年、ジョージ6世の戴冠記念として発売した貯金箱の缶。スリットがある側には郵便ポストのお決まりのように「GR」(George Rex/Rexとは王の意味)の文字、左にはウェールズの水仙、右側にはイングランドの薔薇。反対側にはジョージ6世と妻エリザベスの肖像、そして戴冠式の日付が描かれています。底をみると、6個のキューブ入りだったことがわかります。




1937年、王様の戴冠で浮かれるロンドン。
そんな時、母親が買ってきたのはOXOキューブ缶のスペシャルバージョン。
中のキューブを使い終わるのを楽しみに待って、坊やはやっと赤いポストの貯金箱をもらうことが出来ました。その日から、ペニー硬貨を入れたり出したり。
ちょっと貯めても、すぐに出してしまうので、全然貯まりません・・・。

そんな風に、かなり使われていたのでしょう、スリットの周りの塗装はやや剥げ気味。



でもその分だけ、楽しく真剣に愛されてきた、OXO貯金箱缶。英国の文化と歴史が沢山詰まった小さな英国アンティーク・アイテムです。



◆England
◆推定製造年代:c.1937年
◆素材:金属
◆サイズ:幅約6.5cm  高さ約7.7cm
◆重量:37g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*蓋の開閉は、ものすごくスムーズという訳ではございませんが、それなりに開閉可能です。
*お金をいれるスリットは、500円硬貨が余裕で通ります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

https://toddlowrey.com/?pid=143997924


Todd Lowrey Antiques
by d+A