英国ヴィンテージ、小さな真鍮製のレターオープナー。
今回ご紹介するレターオープナーの特徴は、まず「小さい」こと。
全長わずか12cmあまり。これ以上小さいと使いづらいでしょうから、限界に近い小ささといえるのではないでしょうか。
そして、先端のモチーフの美しさ。
由来は定かではありませんが、どこかの紋章のような左右対称の透かし彫りモチーフが先端に施されております。
何故か緑青がこの部分だけ多いのも不思議なところ。
さて、このレターオープナーの材である「真鍮」とは銅と亜鉛との合金であり、特に亜鉛が20%以上のものをいいます。
最も一般的なものは銅65%、亜鉛35%のもの。
緑青は銅にでる錆びですので、この先端のモチーフは銅の配合が高いものなのかもしれません。
様々な文具の中で、レターオープナーは「手紙の封を切る」ための道具として、なかなかに贅沢な品物。
ただ、鋭いカッターナイフで封を開ければ、鋭いがゆえにしばしば違う方向に紙を切ってしまうのは、皆様も経験されたことがあるのではないでしょうか。
レターオープナーは鋭くないがゆえに、折れ曲がったところを柔らかく破り、心地よい開封のお手伝いをしてくれる、アナログな道具と言えるでしょう。
小さなレターオープナーは、限られた卓上のスペースにおいて効率的におさまり、なおかつ贅沢な文具としての華やかさを存分に備えています。
手に持って、紙を破り、書を手にする。
これもまた贅沢な行為といえる時代なのかもしれません。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約3cm 長さ約12.2cm 厚み約0.6cm
◆重量:46g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*「剣」と表現しましたが刃物ではございません。ただ、オープナーの機能として鋭い形状をしています。お取り扱いには十分ご注意ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A