ボヘミア(もしくはチェコスロバキア)アンティーク、レタースケール。
迫力満点のレタースケールのご紹介です。
まず目を惹くのは、フルサークルの目盛り。
一般的な振り子のレタースケールの目盛りは扇形で、より広い数値を量れる双極タイプでも扇形を組み合わせたものとなり、フルサークルの目盛りを持つものは珍しいかと思います。
上に物を置けば、両サイドがぐっと広がり、サークルと針が共に「くるん」と回ります。
一般的な振り子式の量りは、針だけが動くので量れる重さはせいぜい250gくらいまで(量りの大きさによりますが)。しかしこのフルサークルは、なんと1000g=1kgまで量ることが出来ます。(ただ、動作はしますが計測値は大体のものとなりますので、どうかご了承をお願いいたします。)
動作状況を動画にてご紹介しておりますのでご確認ください。
この特徴的なデザインは、もともとは1844年創業、ボヘミア(1918-1992はチェコスロバキア、現在はチェコ共和国)の Teplice/テプリツェにあった「Balduin/Baldwin Heller Soehne/(ボールドウィン・ヘラー&サン)」という会社が1911から1912年頃に開発したものとされています。
プラハの北、ドイツ国境に近い小さな町で、同社はさまざまな種類の金属の成形 (プレス、機械加工、はめ込みなど) の分野で手広く業績をあげていました。このレタースケールは多くの国でパテントをとっており、それぞれの国で似た物が販売されていたようです。
スチール板を折り曲げ、塗装し組み立てた構造体は、持った時にそれほどの重量感は感じません。ただ、フラットな面に置いて眺めまわせば堂々たる安定感で、高さ25cm弱、幅19cm弱のテーブルトップスケールとしては大きいサイズは、覗き込めばまるで何かの工場を見ているような錯覚に陥ります。
機能性を追求した結果、くるりと回る真円となった目盛りを持つことになったボヘミア(もしくはチェコスロバキア)の量り。
サークルの目盛りを支える工場の様な躯体を眺めつつ、ゆらりと動く様を鑑賞するのはいかがでしょうか。
◆Bohemia/Czechoslovakia
◆推定製造年代:c.1910-1920年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約18.7cm 奥行き約11.2cm 高さ約24.4cm
◆重量:777g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に傷や汚れ、錆びや塗装の剥がれ、金属部の経年変化や若干の歪み等がみられます。
*動作しますが、正確な計測値を保証できるものではございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A