英国アンティーク、木箱。
英国のマーケットで手に入れた、迫力ある木箱のご紹介です。
ずっしりと重量感ある木製ボックス。杢目の具合からウォールナットと推測いたします。無垢材の蓋には躍動感あるアカンサスリーフが見事に掘り出されており、この箱を特別なものにしています。
ヨーロッパで古代ギリシアより愛されてきたモチーフ、アカンサスリーフ。古代ギリシアの都市コリントで生まれたコリント様式の象徴でもあるモチーフですが、由来は諸説あり、そのひとつにコリントスの少女の伝説があります。
コリントスのある少女が病死し埋葬された際、その乳母が故人の遺品をかごに入れ、上にタイルをかぶせて墓のそばに供えました。春になってアカンサスがかごの外側を取り囲み、たまたま見かけた彫刻家カリマコスが、その新鮮な美しさに感動して、それをデザイン化した新しい柱頭様式をつくりあげた・・・というもの。
アカンサス(ハアザミ)は生命力が強く、ヨーロッパの修道院跡地などでものすごい勢いで茂っているのを見ることが出来ます。青々と茂り触ると痛そうな大きな葉から、様々な美しい建築装飾が生まれたと思うと、少し不思議な気持ちになります。ちなみにアカンサスの花言葉は「芸術」「技巧」「信じがたい生命力」。
少し話がそれました。
そんなアカンサスリーフをもつ木箱は、蓋が無垢材のせいかやや反っており、その為でしょうか、施錠はすることができません。
蓋を開けば奥には細長い仕切りと、左右に正方形に近い仕切りがあります。おそらくそれぞれペン用、インク壺用の場所だと思います。よってこの木箱はライティングボックスの一種として作られたのではないかと思います。
始めからセットで作られて、後年小物類は散逸してしまったのか。もしくはライティングボックスとしても使えるように、とりあえず仕切りをつけて作られたのか。
既に知ることは出来ませんが、箱としてしっかりとしておりますので、様々な用途にお使いいただけるのではないかと思います。筆記具など文房具や、道具類を仕舞うのもよろしいかもしれません。
そこに仕舞ったものが、芸術を生み出す源となる予感に満ちたアカンサスの木箱。
芸術を愛する貴方にをお届けいたします。
◆England
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:木(ウォールナット)
◆サイズ(外寸):幅約27.7cm 奥行き約19.9cm 高さ約6.8cm
◆重量:1047g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や反り、材の欠け等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*鍵用金具が一部失われており、施錠は出来ません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A