英国アンティーク、羊皮紙に綴られた書類。
古い古い書類を手に入れました。
「Vellum/ヴェラム」=「羊皮紙」に流麗なハンドライティングで綴られた書類。
日付は 「19 Oct 1716」つまり、1716年10月19日です。
羊皮紙とは文字通り羊の皮から作られた紙で、長持ちし、独特の風合いがあるのが特徴。破こうとしてもかなりな力が必要なほど丈夫なため、聖書や公文書等、貴重な文書に使用されてきました。
トッドローリィ・アンティークスでは今までに何点か羊皮紙の書類をご紹介してきました。それらはヴィクトリアンとエドワーディアンの頃、19世紀後半から20世紀初頭のものが多く、そして一番古いものでは1674年のものもありました。
今回の書類の日付は18世紀はじめ、1716年のもの。
その頃は英国にとってどんな時代だったのでしょうか。
まず、1716年の統治者はジョージ1世(在位1714-1721)。イングランド王国とスコットランド王国が一緒になりグレートブリテン王国が成立したのは1707年でしたので、グレートブリテン王国が生まれて間もないころと言えるでしょう。グレートブリテン王国初代の統治者はアン女王。そして次の統治者が先述のジョージ1世です。
英国とフランスが敵対関係にあったスペイン継承戦争が1714年に終わり、2国はスペイン王国とロシア帝国の勢力拡大を食い止めるという共同した目的があったため利害が一致。1716年には英仏同盟が結ばれました。フランスではまだ幼いルイ15世(1710-1774)が王であり、やや不安定な状況であったことも一因と言われています。
そんな時代に作られた1枚の書類。
私が見てきたヴィクトリア時代の書類の羊皮紙は、比較的きれいに整えられており、一見は紙ですが触るとしっとりとして、紙とは違う、とわかるようなものでした。しかし今回のものはみるからに異なります。
紙は時間が経つとさらさらと脆くなっていくような印象ですが、この羊皮紙はゴワゴワと硬く、紙よりもやはり「皮」としての要素を強く感じます。
内容に関しては、ところどころに分かる単語はあるものの、とてもどんな内容かまでは理解することができませんでした。唯一、裏面に日付とともに覚書のようにある以下の文章は判読できました。
Dated 19 Oct 1716(鉛筆の1716は後年誰かが書き足したと思われます)
Mr. John Harding
to
Mr. William Arrowsmith
Lease
for one Year
1716年10月19日 John Harding氏からWilliam Arrowsmith氏へ
1年間のリース
このことから、なにか(おそらく家か部屋)のリース契約書であることがわかります。これは推測ですが、当時はこのような覚書の文字と契約書の文字は区別していたのかもしれません。
300年を超えてきた1枚の書類。流麗なカーヴを描く文字たちはまるで魔法書のような雰囲気すら漂わせ、ごわごわとした羊の皮を開くときに、なにか歴史の一部を開いてみるような気持にさせられます。
貴方自身の手と眼で、3世紀の歴史を感じてください。
◆England
◆推定製造年代:c.1716年
◆素材:羊皮紙
◆サイズ(広げた時):約47×42cm
◆サイズ(たたんだ時):約16.7×15cm
◆重量:51g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や破れ、折り跡がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*折りたたんだ状態でお送りいたします。
*折り跡の力は強く、なにかで抑えてないと閉じてしまいます。
*画像のペーパーウェイトやその他備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A