英国ヴィンテージ、WADE社による猫紳士。
シックなグレーのモーニングコートに身を包んだ猫紳士。シルクハットを手に持ってなにかを一心に見つめる深いグリーンの瞳が印象的です。
底面には以下の文字が見られます。
THE CITY GENT CATKINS
1 OF 1,500 EXCLUSIVE LIMITED EDITION
FOR THE TRENTHAM GARDENS WADE FAIR 1998
UK FAIRS LTD & WADE CERAMICS LTD
まず、「ウェイド/WADE」とは1810年に源をもつ、老舗の陶器メーカー。テーブルウェア、インテリア用品、お酒の容器など様々なものを生産していますが、アンティーク・ヴィンテージ業界で有名なのは、可愛らしい陶器のフィギュア。
例えば、1980年代に大きなブームとなった、National Westminster Bank の「PIGGY BANK 」プロモーション。貯金をすると可愛らしい豚の貯金箱をもらうことができる、ということで大成功をおさめました。その豚の貯金箱を制作していたのが、ウェイド社です。
他にも「不思議の国のアリス」シリーズなども製作しており、いきいきと表情豊かなフィギュア達はコレクタブル・アイテムとなっています。
これらはそれぞれ限定品として製作され、基本的に同じものは製作されないことが大きな特徴。そのためにコレクターが多くあらわれ、現在でも世界中で愛されています。
なお、ストークオントレントで長く営業してきた同社ですが、2022年には全従業員を解雇してしまっているようです。倒産したかどうかは不明。
参考:BBC サイト
Stoke-on-Trent's Wade Ceramics sheds 130 staff
https://www.bbc.com/news/uk-england-stoke-staffordshire-63865204
この猫は、そんなWADE社の製品。
底面の文字から、1998年、スタッフォードシャーにある、THE TRENTHAM GARDENSにて行われたWADE社フェア用に1500体限定で制作されたもの、ということがわかります。
モーニングコート、シルクハット、そして首にアスコットタイを絞めるコーディネートは、「アスコット・モーニング」と呼ばれアスコット競馬場で女王が臨席するレースの際に紳士が着用するスタイルです。足元が緑色のことからも、この猫は女王陛下のもと、エバーグリーンの芝の上、アスコット競馬を観戦中のネコ紳士なのかもしれません。足の間の黒い棒状のものはきっとステッキなのでしょう。
由緒正しい英国紳士を体現した小さな猫紳士。緑色の瞳を輝かせつつ、すっくと立つ小さな姿をぜひ愛でてあげてください。
◆England
◆WADE
◆推定製造年代:c.1998年
◆素材:陶器
◆サイズ:高さ約11.5cm
◆重量:120g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れなどがみられます。
*割れや欠けはございません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A