アイルランドの風刺作家、ジョナサン・スウィフト/Jonathan Swiftによる「ガリヴァー旅行記/Gulliver's Travels」。
1726年に初版が刊行されたあまりにも有名な小説は、今なお世界中で読まれているお話の代表格といってもよいかと思います。
今更ではありますが、ガリヴァー旅行記は以下の四篇で構成されています。
第一篇 リリパット国渡航記(小人の国)
第二篇 ブロブディンナグ国渡航記(巨人の国)
第三篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブおよび日本への渡航記
(空飛ぶ国とその下の国、不死の国と魔法使いの国、そして日本)
第四篇 フウイヌム国渡航記
(知的な馬の国)
特に有名なのは初めの二篇で、小人の国、そして巨人の国の様子は、子供向けの絵本でご覧になった方も多いのではないでしょうか。
私も大学生になるまでは、ガリヴァー旅行記といえば子供向けのお話かと思っておりました。
初めて、絵本ではなく文庫版で第四篇まで読み通した時の感動は今でも忘れることができません。
さて、今回ご紹介するのは、その「ガリヴァー旅行記」をモチーフとしたポストカードセットです。
アーティストはロシアの「Sergey Kharlamov/セルゲイ・ハルラモフ」。
1942年、モスクワの南にある「カシラ/Kashira」で誕生したセルゲイ・ハルラモフは、1966年に「Moscow Higher School of Industrial Art」を卒業。
その後、ガリヴァー旅行記の挿絵で「International exhibition in Czechoslovakia」で賞を受賞しました。
セットは2セットあり、16枚で1セット。1つは「小人の国」のもの、もう1つは「巨人の国」のものとなっています。
「巨人の国」のカバーには、直筆のサインがみられ、このセットを販売していたディーラーによれば、これはセルゲイ・ハルラモフ本人のサインであるとのこと。
私の方で確証はとれませんが、恐らく本当なのではないかと思います・・・。
残念ながら、現在確認されているのは「小人の国」と「巨人の国」のセットのみ。
セルゲイ・ハルラモフ独特の絵柄による、ラピュタやフウイヌムも是非みてみたいのですが、第三篇、第四篇のセットが製作されたかどうかは不明です。
東西冷戦真っただ中、1976年から1978年に作られた、まるで絵本のようなポストカードセット。
ガリヴァー旅行記本編を思い起こしながら、1枚1枚ゆっくりと堪能してみるのはいかがでしょうか。
◆England買付/USSR
◆推定製造年代:c.1976-1978年
◆素材:紙
◆ケースサイズ:幅約10.9cm 高さ約15cm 厚み約0.5cm
◆ポストカードサイズ:幅約10.5cm 高さ約14.9cm
◆重量(2セットの合計):142g
◆在庫数:2セット合わせて1単位での販売です。在庫は1単位のみです。
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、エッジのわずかな撚れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*大きなダメージはございません。
*何枚か紙のクオリティが異なるカードが混在しています。基本はアイボリー色ですが、もう少し白っぽいものもあります。理由は不明です。
*日本の官製はがき(10×14.8)とほぼ同サイズであり、ハガキの料金で発送可能ですが、宛名面に「郵便はがき」「POST CARD」の表示を加えないと料金が異なります。ご注意ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A