Search This Blog

Thursday

国王に会うサー・ウィンストン・チャーチルのように / Antique Walking Stick with Sterling Silver Grip

英国アンティーク、シルバーのグリップをもつステッキ。
















英国紳士のひとつの象徴、ステッキ。


例えば第二次大戦を乗り越えた英国のチャーチル首相(Sir Winston Leonard Spencer Churchill/1874-1965)。
名門貴族出身である彼のトレードマークといえば、帽子、葉巻、懐中時計、そしてステッキ。
当時の豊富な写真を見れば、ステッキは大曲からストレートまで様々なタイプを持っていることが確認できます。

例えば、1945年に国会解散についてジョージ6世と話し合うために、ダウニング街の首相官邸から出かけたときに持っていたのは、ストレートタイプで、テーパー型のノブのものでした。
当時の写真が白黒なので色味はわかりませんが、恐らく持ち手はシルバー、シャフトは明るめの色なのでマラッカかもしれません。



今回ご紹介するステッキは、ちょうどその時のチャーチル首相が持っているのと似たデザインのお品物。

シャフトはエボナイズド(黒塗装)ではありますが、シルバーのテーパードグリップというシンプルなフォルムがとてもよく似ている、格調高い逸品です。

「エボナイズド」仕上げとは、英国やフランスのアンティーク家具などでもみられる黒い塗装仕上げのこと。
エボニーとは黒檀のことで、黒檀のように仕上げることをエボナイズドとよびます。
遥か東洋からやってきた黒檀の装飾品に驚嘆した、かつての富裕層やキャビネットメーカーが生み出した仕上げのひとつであり、
エボナイズド仕上げに黄金色のオルモルを合わせたり、セーブルの陶板をはめ込んだりしたキャビネットは、最高級品として英国やフランスの王侯貴族たちに愛されてきました。



そんな漆黒のシャフトに映えるシルバーのテーパードグリップには一面に唐草文様がカーヴィングされており、紳士のこだわりが感じられる仕様となっています。

グリップ下部にはホールマークが確認できます。
一番右端はかなりすり減ってはおりますが、ロンドンのアセイオフィスのマーク、leopard/豹でしょう。
真ん中はライオンの横姿、そして左端は小文字の「i」と思われます。
ロンドンでこの字体の「i」のデイトレターが使われていたのは1924年。
つまり、このステッキは1924年にロンドンのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーのグリップを持つことがわかります。


シャフトはがっしりと太めで、全体長さは約90cm。
石突部分には真鍮と金属のカバーがついていますが、実際にご使用になる際はゴム製のカバーを滑り止めに被せた方がよろしいかもしれません。


ブラックとシルバーのコントラストが潔く、グリップの唐草文様が優雅。
毅然とした品格ある英国紳士を彷彿とさせる、英国アンティークの傑作ステッキです。



◆England
◆London
◆推定製造年代:c.1924年
◆素材:木・スターリングシルバー・
◆サイズ:長さ約90cm グリップ直径約3cm
◆重量:272g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、凹み、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*シャフトの塗装は一部に剥がれが認められますが、全体としてはしっかりとした印象です。
*極僅かに反りがございますが、視認できるかできないか程度のものと思います。
*石突は現在のところしっかりととまっています。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A