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Friday

栄光の月桂樹をもつ銀の拡大鏡 / Antique Starling Silver Handle Magnifying Glass 1922

英国アンティーク、スターリングシルバーハンドルの拡大鏡。















使い始めてみるともう手放せないツールのひとつ、拡大鏡。
それがアンティークの、しかもスターリングシルバーであることは、美しさと機能性、そしてクオリティのすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。

そんなスターリングシルバーハンドルの拡大鏡のご紹介です。




今回ご紹介するハンドルには、月桂樹/laurelのモチーフが施されています。
古代ギリシアでは、アポローンの祭りであるピューティア大祭の勝者に月桂樹の葉の付いた枝をリング状に編んだ冠「月桂冠」が与えられたといいます。
そのことから、月桂樹の意味は「栄光」「勝利」「栄誉」であり、昔から装飾のモチーフとして好まれてきました。


ハンドル中ほどには両面にホールマークが刻まれています。
錨のマークは、バーミンガムのアセイオフィスのマーク。ライオンパサントの隣のデイト・レター、シールドに「X」は1922年。
少し読みづらいですが、菱形の中の文字は「LS&Co」と思われます。これは「Lionel Smith and Co」のメーカーズマークです。



1901年創業のLionel Smith and Co。
BirminghamのSpencer Street56番地を拠点としたゴールドスミス&シルバースミスで、ペン先やシャトレーヌ、女性用のヘアブラシや櫛、フォトフレームなどを製造していたようです。



Lionel Smith and Coについて、以下のサイトにて説明がありましたので、よろしければご確認ください。
「Grace's Guide of British Industrial History」より Lionel Smith and Coの頁(英語版)
https://www.gracesguide.co.uk/Lionel_Smith_and_Co



なお、レンズ部分は後年に付け替えられたものであると思われます。
英国アンティークの拡大鏡はこのようにハンドルは活かしながら、傷つきがちなレンズ部分のみ付け替えられているものがほとんど。
金属製のレンズ枠は太いものもありますが、このお品物はごく細いレンズ枠で仕上げられています。
直径約5cmのレンズはコンディションもよく、傷はほとんど見えませんので、十分実用にお使いいただけることと思います。



全体長さ約14.1cmですので、ややこぶりでデスクに置いても邪魔にならないサイズなのではないでしょうか。


今時はスマホのアプリでも拡大鏡があるようですが、私のようなアナログな人間には遥かに拡大鏡のほうが便利。
光をあて、角度を変えながら肉眼で直接見る確かさは、なにものにも代えがたいものと思います。


ご自身のために、そしてもちろんギフトにも最適。
いつまでも変わらない価値をもつ、英国アンティークの確かなひと品です。



◆England
◆Birmingham
◆Lionel Smith&Co
◆推定製造年代:c.1922年
◆素材:スターリングシルバー、ガラス、金属
◆サイズ:全体長さ約14.1cm レンズ部分直径約5cm
◆重量:35g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A