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Friday

我々は過去は望遠鏡で眺める / Antique 3draw Collapsible Brass Telescope

英国アンティーク、真鍮製のおりたたみ望遠鏡。

















真鍮の古びた質感が圧倒的な存在感を放つ望遠鏡は、英国の大きなアンティークフェアで手に入れました。


アンティーク市場でなかなか人気のある光学機器。
望遠鏡、双眼鏡、拡大鏡や六分儀。
飾っておくだけでも絵になる機能美に溢れたツールは、どんなシーンで使われてきたのかと想像を膨らませる楽しさもあるアイテムです。




今回ご紹介するのは、1900年頃に制作された真鍮製の3段折りたたみ式望遠鏡。


使い方としては、まず対物レンズについている蓋を外し、接眼レンズについている極小のカバーをスライドして開ける。
そして3つのドローをすべて引き出し、一番手前(接眼レンズがついている)部分を動かして、対象物にピントを合わせる・・・という仕組み。
対物レンズ側のカバーも引き出せるようになっており、これは恐らく日除けなのではないかと思われます。
レンズは3か所にあり、分解もできますので、レンズの汚れや曇りなどのお手入れもしていただけることと思います。
ただ、当方でも一応のクリーニングをしましたが、どうしても落ちにくい汚れ、くもりが一部ございます。
画像には映りにくくお伝えしづらいのですが、どうかご了承をお願いいたします。



片目だけですし、視野は双眼鏡に比べて狭く、上手くみることが難しい望遠鏡。
ただ、すらりとドローを引き出し、片目をレンズにあてれば、なんだか冒険者になったような気分になれることは間違いありません。





レ・ミゼラブルの作者、19世紀フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴー(1802-1885)の名言をひとつご紹介いたしましょう。


We see past time in a telescope and present time in a microscope. Hence the apparent enormities of the present.
Victor Hugo


我々は過去は望遠鏡で、現在は顕微鏡で眺める。それ故に現在ははっきりとひどく見える。
ヴィクトル・ユーゴー


過ぎ去った過去は、望遠鏡で眺めるように、ピンポイントで視野が狭いので美しく思える。
現在はまるで顕微鏡で眺めるように微に入り細に入り見るので、明白にひどく見えてしまうものだ・・・という意味かと思います。
言い換えれば、過去も現在もそう変わらないよ、と言いたかったのかもしれません。
(訳と解釈は当方でいたしました。他の解釈があるかもしれません)




ぼんやりとした丸い視野でみる望遠鏡の世界。
英国紳士がその視野で眺めていた100年前も、そして現在も、どこか繋がっていて、人々は変わらず生きている。

望遠鏡をもてあそびつつ、つらつらとそんな事を考えるのも一興かもしれないと思うのですが、いかがでしょう。



◆England
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:真鍮・ガラス
◆サイズ:望遠鏡本体直径約4.2cm 長さ約15.6~47.7cm
◆重量:314g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や歪みなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A