英国アンティーク、スターリングシルバーのカフリンクス。
紳士の装いの総仕上げ、カフリンクス。
袖口からちらりと見える小粋なカフリンクスは、紳士の人となりを凝縮したようなアクセサリーであるような気がします。
ちなみに、「カフリンクス/Cufflinks」とは、日本では「カフスボタン」と呼ばれるもの。英国では「cuff button/カフボタン」はジャケットやシャツに縫い付けられたボタンを意味します。カフリンクスの起源は17世紀フランスと言われており、袖口にもなにかアクセントが欲しい、ということから生まれたという説がございます。
カフリンクスには様々なタイプがありますが、現代ではフェイス(飾りがある表側)に対し、バッキング(裏側)がT字状となっている「スウィヴル式」とよばれるものが主流となっています。
今回ご紹介するのは、古いタイプのチェーン式(Chain link)カフリンクス。フェイスとバッキングを鎖で繋いだ古典的なタイプで、カフリンクスの始まりから、1920年代頃まで多く使用されたものです。
フェイスには片側に「Thistle/あざみ」、片側に斜めのストライプが入ったもの。ガラスのエナメル仕上げで、触るとすべすべと滑らかです。アザミはスコットランドの象徴、そして斜めストライプはレジメンタルタイにみられるように軍隊を象徴するものですので、スコットランド関連の軍隊に由来するものと推測いたします。
販売していた英国のディーラーによれば「London Scottish Regiment/ロンドン・スコティッシュ連隊(1852-)」のものではないか、とのことでしたが、残念ながら該当の連隊の色味は少し異なっていました。ひょっとしてそこから派生したどこかの部隊のものなのかもしれない、と思い調べましたが、部隊名は特定できませんでした。
背面にはスターリングシルバーの証、ライオンパサントと、デイトマークがみられます。4枚とも同柄で、アセイオフィスのマークはついておりません。あまりないパターンですが、何かとのセットで、そちらについていたのかもしれません。デイトマークは下部が丸みがかったシールドに「O」。該当するのはバーミンガムの1913年となります。
数少ないジェントルマン・アクセサリーのなかで、もっともさりげなく目立ちにくいだけに、こだわりを持つ方が多いカフリンクス。そこにアンティークのひとしなを加えることで、更なるこだわりの装いとなることでしょう。
カフリンク愛好者の方、そしてスコットランドを愛する方におすすめの、稀有なアンティークアクセサリーです。
◆England
◆推定製造年代:c.1913年
◆素材:スターリングシルバー
◆サイズ:約1.7×1.1cm 厚み約0.2cm(1個のフェイスの大きさ)
◆重量:11g(2個セットの重さ)
◆在庫数:1セットのみ(ケースは付属しません)
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A