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Friday

今は無き王国を見つける愉しみ / Antique World Globe with Mahogany Stand

 ドイツアンティーク、地球儀。




















すらりと美しい地球儀を手に入れました。


端正な挽物の台座はマホガニーで出来ており、艶めくダークブラウンで仕上げられています。片持ちで支持された球体は金属製で、2つの半球を合わせて作られたもの。全体高さは約30cmほどで、デスクトップに頃合いの大きさです。


さて、地球儀のお愉しみ、地名を見てみましょう。

海の名前として「Indischer Ozean」「ATLANTISCHER」などが目に入ります。これはドイツ語で「インド洋」「大西洋」の意味となります。そう、この地球儀はドイツのものとなります。


まず日本を見れば「TOKYO」の文字。日本では「東京」は1868年より使用されている地名です。


さらに見ればアジアには「SHAM」文字。タイにおいて「THAILAND」の国名が使われだしたのは1939年6月から。それまでは「SHAM」という名前でしたので、この地球儀は変更する前に作られたと思われます。


その南にある「SARAWAK」とは1841年から1946年まで存在した「サラワク王国」という白人王国の事でしょう。


また、南アフリカには「Orange」の文字。これはオレンジ自由国のことで、1854年につくられ、1910年までは国として存在していました。その後は南アフリカ連邦に組み込まれ、州としてのみ名前が残る事となります。


小さな地球儀なのでかなり略されており細かなところまでは読み取れませんが、おそらくこの地球儀は1900年から1930年頃までのものと思われます。



古い時代の地球儀を眺めれば、今は無き王国を見つけることが出来ます。誰がどう作り、どんな形で無くなったのか。その後はどうなったのか・・・。

そんなことを知るひとつひとつが、これからの貴方の日々を豊かに彩ると思うのですが、いかがでしょうか。




◆Germany
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:金属、木(マホガニー)
◆サイズ:台座直径約11.8cm 高さ約30cm
◆重量:218g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、わずかな凹み、半球の合わせのズレがみられます。
*地球儀の海部分の色はわずかに緑色がかった水色です。光の具合で画像の色味が一定にならないことをお許しください。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A