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Monday

パリ・狂騒の20年代を想う /Antique French Table Lamp

フランス・アンティーク、シェードつき3灯式テーブルランプ。













ヨーロッパのアンティークをいろいろ見ていると、国ごとの特徴がわかるようになってきます(私見ではございますが)。


真面目な造りでやや小さめ、日本の家に丁度良い英国。
きらびやかなインレイが素晴らしいイタリア。
ちょっと田舎っぽいけど造りはがっしり、ドイツ。

そして、フランスが得意なのは華やかな家具(裏とか中はあまり気にしない)と、シャンデリアやテーブルランプなどエレガントな照明器具。

英国にももちろんあるのですが、デザインの洗練度と数量にかけては間違いなくフランスに軍配があがります。

ちなみに、ベルギーにも沢山ありますが、フランスと国境を接していますので、特徴としては似たものと考えてよい、と私的には思っております。

さて、今回ご紹介するのは、そんなフランスがまさに得意とするエレガントなテーブルランプ。

キャンドルを模した蝋管仕立ての3灯式、そしてシェードつきです。

このタイプはフランス・アンティークとしてある意味定番ともいえるものですが、なんらかの理由で中心の支柱が失われていたり、シェードが付いていなかったりするものを多く見かけます。

今回ご紹介するランプは、きちんとオリジナルのシェードがついた、美しい佳品。

シェードはアイボリー系の無地でプリーツ仕立てになっており、下端のフリンジは光を柔らかく反射します。上下に回されたブレードはゴールドがかったダークブラウン。真鍮の本体とよく合う色味は落ち着いた上品さで全体を調和させています。

推定製造年代は1920年代ですので、シェードの布は張り替えられている可能性が高いものの、それでも十分歳月を経た貫禄を纏わせています。


本体のデザインはアカンサスとC型スクロールを組み合わせたロココ風。
約1.2kgの重量で高さ約50cmのランプをしっかりと支え、支柱トップの優美なモチーフを誇らしげに掲げています。華麗なフォルムと、真鍮の侘びた色合いが見事に溶け合い醸し出すエレガンスは、まさにフランス・アンティークならではといえるでしょう。


第一次大戦直後1920年代、世界各地から芸術家たちがパリに集まったといいます。

ピカソ、モディリアーニ、シャガール、ダリ。
アール・デコにシュルレアリズム。

「狂騒の20年代」ともいわれるムーヴメントは、その後のカルチャーに大きな影響を与えました。


そんな時代に作られた、エレガントなテーブルランプ。

お部屋にセットして明かりを灯せば、シェードの影から1920年代のパリの狂騒を感じていただくことができるかもしれません。



◆France
◆推定製造年代:c.1920年代
◆素材:真鍮・布・その他
◆サイズ(シェードを取り付けた状態):直径約31cm 高さ約50cm
◆重量:約1.4kg
◆在庫数:1点のみ(シェードつきテーブルランプ1点)

◆シェード、本体、それぞれの別売には対応しておりません。

【照明に関してのご注意】
◆使用電球:口金E12(日本の一般的なねじ込み式) 消費電力25Wまで(1ソケットにつき)。電球は付属しません。
◆買い付け当時はコード・ソケットは古いものでしたが、日本の専門業者に依頼して、安全なソケット・コード(中間スィッチ・コンセントつき)にお取替えいたしました。
◆コードは約2mございます。
◆長く点灯しておくとソケット部分は熱くなります。お取り扱いには十分ご注意ください。

【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色が、シェードには歪み、傷みや汚れがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*発送の際はシェードや蝋管は外した状態で梱包いたします。お手数ですが組み立てはご自身でお願いいたします。工具は必要ございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



http://toddlowrey.com/?pid=123018464

Todd Lowrey Antiques
by d+A