ウェールズの女性がハープを奏でるアンティーク・ドアノッカー。
造形的な美しさと深い陰影で、目をとらえて離さなかった深い真鍮の個体。
機能やディテールを確認する前に、手に入れずにはいられなかったアイテムが今回ご紹介するお品物です。
よくみれば、それは美しく大きなハープと満面の笑みを浮かべた女性が表現された古いドアノッカーでした。特徴ある帽子はウェールズの民族衣装。
ハープはウェールズにおいて1,000年以上にもわたり愛されてきた特別な楽器であり、中世では宮廷で演奏されてきました。
もちろん現代においてもウェールズのコンサート、フォーク音楽の夕べなどでよく演奏され、まさにウェールズを象徴する楽器といえるでしょう。
このドアノッカーは、そんなウェールズでヴィクトリアンの終わり頃に作られたお品物。
小さいながらもずっしりと持ち重りがする真鍮製で、歳月を経て独特の色合いとなっています。
恐らく、かなり長い間本当に玄関のドアノッカーとして使われていたのではないでしょうか。
ラティスのような柄が彫り込まれた後ろのパーツにはわずかに黄金色が残り、往年の色合いを感じさせます。
本当にドアノッカーとして。
純粋に素朴な造形美を鑑賞する壁掛けとして。
ハープ上部の出っ張りを利用してフック代わりに。
100年を超えた風格と味わいがあるからこそ、どんな空間にもよく馴染む不思議な力を持っています。
ウェールズは現在でも道路標識は英語とウェールズ語で表記され、強いウェールズ人としての誇りを感じさせる場所です。
イングランド、スコットランド、そしてウェールズ。
三国の複雑な歴史に興味をむけてみるのも、またひとつ深い思想を得るきっかけになるかもしれません。
ウェールズのハープの音を想像しながら、人の手で柔らかく丸みを帯びたドアノッカーを愛でてみるのはいかがでしょうか。
◆Wales
◆推定製造年代:1900年代
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約3.4cm 奥行き約2.2cm 高さ約12cm
◆重量:約110g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*取り付け金具は付属しません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A