イングランド・ヴィクトリア時代に流行した、手の形をしたクリップ。
袖口のレースのデザインが凝っていたり、指輪をはめていたり、様々な形の物が作られ、とても流行した小物です。誰もが整理に頭を悩ます手紙やカードなどをひとまとめにしたり、読みかけの本をちょっととめておくのに便利な存在でした。
後年にも生産され続けますが、やはりヴィクトリアンの頃の凝った本物はクオリティもよく、ヴィクトリアン・ハンドクリップとして根強い人気があります。
さて、今回ご紹介するのは、そんなハンドクリップを利用して、スタンドに仕立てたお品物。
手に入れたのはイングランドですが、出自は少し変わっています。
底面には以下の文字がみられます。
GlO MAR Artworks Inc. N.Y
この「GlO MAR Artworks」は、1950年代頃ニューヨークにあったブラス・カンパニー。
キャンドルスタンドやミラーなどの真鍮の小物を、ヴィクトリアンやロココなどヨーロッパ調のデザインで製作していました。今はもう存在していませんが、アメリカを中心にヴィンテージ・コレクタブルのマーケットで品物をみることができます。
ヴィクトリア時代に英国で流行したハンドクリップは、当然アメリカにも渡ったことでしょう。
このようなスタンド型を考案したのが誰かは定かではありませんが、英国から来たハンドクリップをさらにお洒落に効率的にしたハンドクリップスタンドは、ニューヨークでも人気だったのではないでしょうか。
地球を半周して、英国からニューヨークへ。
そこから生まれたアイテムが、何らかの理由で再び英国へ、そして今は日本にやってきました。
使い方は工夫次第。
昔の様に手紙やポストカードを挟んだり。
忘れないようにメモやメッセージのディスプレイ場所と決めておくのもよいかもしれません。
約630gと重量もあリ、クリップ部分は支柱を中心に回転させることができますし、バネもまだまだ効きますので、どっしりしっかり、お好きな位置で貴方の大切なものをいつまでも持っていてくれます。
英国生まれ、ニューヨーク育ちの小粋なヴィンテージ・アイテムです。
◆New York
◆推定製造年代:1950年代
◆素材:真鍮
◆サイズ:土台直径約11cm ハンドクリップ部分奥行き:支柱芯から約7.5cm 高さ約36.8cm
◆重量:約630g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A