英国アンティーク、ヴィクトリア時代の小さな木製ポット。
今回ご紹介するポットは、アンティーク・フェアの隅のストール、様々なものが並んだ中から見つけたお品物。
定番のクリップやレターラックなどのなかに、明らかに異質な空気をもってちょこんと佇んでいました。
思わず覗き込むと、すかさず店番の明るいブロンドのお兄さんは、
「それ、クールだろ?ヴィクトリアンだよ」と得意気。
「何に使うものですか?」
「うーん、ペンスタンドとか?なんでもいいんじゃない?」
・・・なんと適当な。
でも、今までの経験上、彼らの言う年代や使い方は大概的を得ていて、後にこちらが首っ引きで調べてみると、ちゃんと合っている、ということが多いのです。
結局、第一印象で決めてしまった不思議な形のポット。
全体のフォルムは、円錐形を一部切り取ったような裾広がりの挽き物。
本体には金属の飾りがリズミカルに施されており、落ち着いたなかにもデザイン性の高さを感じさせます。
小さな3本の脚で自立しており、それがまたこのポットを特別なものとしています。
このような脚先はライオンパウフィート/Lion Paw feetといい、18世紀から英国で愛されてきた意匠。
家具の脚先などにもみることができ、当時珍しかったライオンの勇壮な力強さを表現したものとして人気がありました。
材は恐らくウォールナット。
歳月を経てなんともいえない、良い風合いになった木は仕上げのニスと溶け合い、手にやさしい風合いとなって周囲に馴染みます。
小さいながらも、こだわりの意匠と仕上げで造り上げられた小さなポット。
ヴィクトリア時代、こだわりをもつ紳士が、デスクに置いてペンなどを立てていたのかもしれません。
貴方のデスクに置けば、その存在感で周囲の空気も染めてくれそうな、英国アンティークの稀有なひと品です。
◆England
◆推定製造年代:1890年代
◆素材:木(ウォールナット材)・金属(真鍮)
◆サイズ:本体直径約7.5cm (そこから足が約1cm出っ張ります)高さ約10.8cm
◆重量:約98g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、アタリ、錆びや変色がみられます。
*底面には材のワレがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A