映り込みが独特なるコンベックス・グラスのなかに、奥深く精緻な世界が描かれています。
鬱蒼と茂る森の脇の小道。
青いマントをはおった二人が寄り添うように佇んでいます。
一人は長い棒のようなものを持ち、巡礼者のようにも見えます。
奥にはローマ時代の水道橋のようなアーチの建造物。
さらに遠景には、青白くかがやく台形のフォルム。
イタリア北部、アルプスの南にはドロミテという山塊があり、ほんとうに台形のように見える岩の塊もあります。
この絵のモチーフは、恐らく北部イタリアを歩く、巡礼の親子なのではないでしょうか。
筆致は巧みで、風にゆれる梢や曇天に巻き起こる雲の流れなどがいきいきと描かれています。
フレームはアカンサスのモチーフが透かし彫りで表現され、さらに金彩が施された美しいもの。
マットは濃紅のベルベット、オーバルの面先も細かな彫のある金彩でつくられており、描かれた世界をより表情豊かに演出します。
前面にはめ込まれているのは、コンベックス（凸面）ガラス。
丸みのあるドーム型のグラスで、柔らかい立体感がたのしめるのが特徴です。
背面には布が貼られており、下部には、「MADE IN ITALY」と英仏伊の3か国語で「Original oilpainting」と書かれたシールが貼られています。
年代はそれほど古い物ではありませんが、オリジナル油彩がとても雰囲気をもつ、イタリアン・ヴィンテージといえるでしょう。
ふと目を留めた先にこんなアートがあれば、日々をより心豊かに過ごせそうな気がします。
同じ場所で買い付けた、もう1点のアートフレームもございます。よろしければこちらからご覧ください。
◆Italy
◆推定製造年代:1970～80年代
◆素材：木・金属・ガラス・その他
◆サイズ(フレーム外寸）：幅約18cm 奥行き約2.2cm 高さ約20cm
◆重量：約273g
◆在庫数：1点のみ
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d＋A
