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Monday

3匹の子犬が親探し / Antique Victorian Dog Fairing "The Orphans"by Conta Boehme

英国アンティーク、ヴィクトリアン・フェアリング。

















Victorian Fairing/ヴィクトリアン・フェアリング。
あまり耳にされない言葉なのではないでしょうか。


それは「China fairing/チャイナ・フェアリング」ともよばれ、主として英国でヴィクトリアン時代に流行した陶器の置物のこと。

人や動物などの様子の1シーンを描いたものが多く、例えば部屋の中の1シーン・・・ベビーを見守る両親、男女の喧嘩やベッドでの様子などなど、ちょっと風刺が効いたものが多かったようです。
名前は「Fair/フェア」の景品として作られたことが由来。
休日にフェアに出かけ、お土産にフェアリングを持ち帰り、部屋に飾る・・・そんなゆとりのある中産階級がヴィクトリア時代の英国にはたくさんいた、ということでしょう。
比較的小ぶりで、高さは7~8cmから大きくても12~13cmくらいのフェアリング。
英国の家庭のマントルピースの上などに飾るのに、まさにちょうどよい雰囲気とサイズであったのです。



さて、その当時、フェアリングを作っていたので有名なのはドイツの窯元「Conta Boehme」。
ヴィクトリア時代の英国はヨーロッパの一大消費地でしたので、ドイツ産で英国で販売される、というのはごく普通の流れだったといえるでしょう。


今回ご紹介するのは、そんなヴィクトリアン・フェアリングのひとつ、犬のフェアリングです。
台座に描かれた「The Orphans」は「孤児」の意味。
ひじ掛け椅子に集まった3匹の犬が、里親を探している・・・という意味なのではないでしょうか?

首をのばし、なにかを待つような顔は表情豊かで、そっと頭を撫でてあげてくなってしまいます。
底面にはシールドと1887の刻印。これは「Conta Boehme」が1887年に制作したことを表しています。


表情豊かなヴィクトリアン・フェアリングは、そこに置くだけでストーリーが紡ぎだされる優れもの。
かつてのヴィクトリアンの家庭のように、さりげなく飾ってお部屋の表情をより深いものにしてみてはいかがでしょうか。



◆買付England/製造Germany
◆推定製造年代:c.1880年代頃(おそらく1887年)
◆素材:陶器
◆サイズ:幅約8.7cm 奥行き約5.2cm 高さ約9.3cm
◆重量:224g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、塗料のハゲや変色、製造時からと思われる凹凸等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*欠けやヒビはみられません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A