英国アンティーク、ケルトモチーフのブローチ。
英国の大きなアンティークフェアで手に入れた印象的なブローチ。
ベースはシルバーで、2色の天然石がはめ込まれています。
全体のフォルムは四つ葉のようにもみえ、おそらく「QUATREFOIL クワトレフォイル(クワットレフォイル)」をイメージしているのではないかと思われます。
「quatrefoil」の意味は「four leaves/四つの葉」であり、キリスト教のシンボルの一つ。
四つ葉のクローバーを見つけた人には幸運が訪れる、という言い伝えはヨーロッパに古くからあり、夏至の夜に摘草をすると薬草や魔除けの力があると信じられていました。
また、三つ葉のクローバーはキリストの三位一体(父なる神/キリスト/聖霊)を表すのに対し、四つ葉のクローバーは十字架を表し、幸運をもたらすと言われています。
「ドルイド(英国及びアイルランドに住んでいた古代ケルト人達の僧侶)は、四つ葉のクローバー見つけた者は魔女や悪魔の姿を見通せ、避けられると信じていたそうです。
そんな象徴的なフォルムに、グリーンとレンガ色の天然石がはめ込まれています。
グリーンの部分は「Connemara Marble/カネマラ(コネマラとも)マーブル」という天然石と思われます。
カネマラとはアイルランド西部の山地の名前であり、カネマラマーブルはそこで産出される緑色がかった天然石のこと。
美しい色・文様をしているため、古来よりケルト民族の魔除け石とされてきました。
現代ではだいぶ産出量が少なくなり、宝飾品としての扱いが多くなっているようです。
また、レンガ色の部分はアイルランドで産出される赤い天然石、「Cork (Munster) Marble/コーク(マンスター)マーブル」と思われます。
コーク、及びマンスターは共にアイルランド南西部の地名。そこで産出されるコーク(マンスター)マーブルはその美しい色合いから、ロザリオやアクセサリー等に使われてきました。
実は、ベースのシルバー部分には刻印をみつけることは出来ません。
留め具に修理の跡が見られることから、その時に見えなくなってしまったのかもしれません。
ただ、販売していたディーラーからの情報、そして品物の状態から、シルバーであると判断いたしましたので、そのようにご紹介をさせていただいております。
2色の石がはめ込まれた幸運のシンボルは、周囲に施された細かな彫刻も相まって、まさにアイルランドの大地を感じさせる一品。
胸元に飾れば、ドルイドの祈りが聞こえてきそうな、存在感あるアンティーク・アクセサリーです。
◆England買付
◆推定製造年代:c.1930年代頃
◆素材:シルバー(おそらく)、天然石
◆サイズ:約4.4×4.4cm
◆重量:9g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、修復跡などがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*フックに針を引っかけてとめるシンプルな構造です。針先には十分ご注意ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A