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Friday

ギムレットには早すぎる / Antique Wooden Handle Gimlet

 英国アンティーク、下穴キリ。














英国の古い工具のご紹介です。



全体としてT字型のフォルムをした工具。日本語では「下穴キリ」等とよばれ、主に木材に割れることなく小さな穴を開けるための手動工具とされます。


英語名は「Gimlet/ギムレット」。


そう、あのカクテルと同じ名前です。



名前がつけられたのはどうやら工具の方が先で、古フランス語の「guinbelet」=「穴をあけたりねじったりする」に由来するものとされており、英国の建築家「Joseph Gwilt/ジョセフ・グウィルト(1784-1863)」の1859年の著書「An Encyclopaedia of Architecture」では「片側が中空で、一端に十字のハンドルがあり、もう一端にらせんまたはネジがある、半円筒形の鋼片」と定義されています。


カクテルのギムレットの由来は、1890年頃、英国海軍の軍医であったギムレット卿が艦内で将校に配給されていたジンの飲み過ぎを憂慮し健康維持のためにライム・ジュースを混ぜて飲むことを提唱したことが始まりとされています。(ビタミン補給のためにライムジュースを飲ませたいけど、ライムの味が強すぎるためにジンを混ぜた、という説もあります。)

他の説としてはカクテルの味が突き刺すような鋭いテイストだったため、「ギムレット」とされたという説もあるようです。



このギムレット、手に入れたのは英国のアンティークフェア。木箱の中に詰められた様々な工具から選び出したものです。


木のハンドル部分には以下の文字が見られます。


W.STURMAN


また小さく以下の文字も見られます。


W(?)RIDGWAY

SHEFFIELD


残念ながらSHEFFIELD以外は詳細は不明。シェフィールドは金属加工で有名な都市ですので、シェフィールドのどこかの製作所でつくられたものということでしょう。W.STURMANは工房の名前か持ち主の名前、といったところかと思います。時代としては20世紀初頭から中頃、1930-1950年くらいの品物かと推測いたします。



しっとりと手に馴染む木の感触を楽しみながら、ギムレットを一杯。

お酒のツマミになる諸説を思い出しながら、じっくり飲むのはいかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃

◆素材:木、金属

◆サイズ:全長約16cm

◆在庫数:1点のみ

◆重量:45g



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。

*木と金属の接合は現時点でしっかりしています。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A