英国アンティーク、バロメーター ガラスドアパーツ。
「バロメーター/Barometer」とは気圧計・晴雨計のこと。
それが転じて、状態や程度を推し量る基準となるもの、指標という意味ももつようになりました。気圧の変化は天気と密接な関係があるので、気圧計と晴雨計(せいうけい)は同じものであることが多いのです。
今回ご紹介するバロメーターパーツは、19世紀英国のお品物。下部に丸いバロメーターを配し、上部中央に温度計を嵌めこんだ壁掛けタイプが、19世紀後半に大層流行しました。大きなものは1m以上にもなり、実用性を兼ねた壁面装飾としてかなり人気だったようです。
晴雨計としても使われており、内部に気圧計としての針、そしてガラスドア(カバー)にはツマミと連動した針が内部に仕込まれており、自分で動かせるようになっていました。
使い方としては、まず、現在の天気が晴れの時は、「Fair/晴れ」のところに針を合わせます。自分では動かせない、カバーの内側にあるもう1本の針が、「Rain」の方にふれていたら天気は下り坂。「Very Dry」の方にふれていれば、このまま晴れ、かもっとよいお天気になる、という仕組みです。
・・ということで、今回ご紹介しているのはそのガラスドアのみのパーツです。これに金属フレームがつき、気圧計本体にとめて仕上がるようなイメージです。
前述のとおり、今回のお品物はあくまで「パーツ」です。英国のアンティークマーケットで、馴染みのあるディーラーがメカ類パーツを一山販売しておりましたので、面白いな、と思って手に入れてきました。壁面のディスプレイやアートワークなどにご使用いただければと思います。
透明な丸板に浮かぶ華奢な針。かつてその針が指していた場所で、天気を読んでいた人々がいた。
そんな歴史や風俗へ想いを馳せながら、存在を愉しんでいただければ幸いです。
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:ガラス、金属
◆サイズ:直径約15.7cm ガラス厚み約3cm
◆在庫数:1点のみ
◆重量:155g
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。
*現在のところツマミは固くて動きません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A