英国アンティーク、レタークリップ。
「グリーンマン/Green Man」、ご存じでしょうか。
日本語では「樹守」などと訳され、身を葉で覆われた、もしくは体の一部が葉や木となったり、口からが生えている男性の姿で表現される民間伝承由来の存在です。建造物のモチーフや家具などの意匠としてヨーロッパ全域でみることができます。
由来は諸説ありますが、主に再生のシンボルとして解釈され、春の新しい芽吹きを表現している、という説が有力。ただ、他にも植物の神々と関連付けられたり、古代ローマ時代もしくはインド由来とする説もあったり、キリスト教・ユダヤ教に由来するモチーフともいわれています。
例えば旧約聖書に登場するアダムとイブの息子セトの伝説があります。彼は墓に横たわる死んだ父親の口の中に種を植えると、そこから木が育ち磔刑の真の十字架の木になった・・・というもの。口から植物が生えているグリーンマンもいるので、そのイメージと重なり、死と再生を強く感じさせます。
前段が長くなりました。
今回ご紹介するのは、そんなちょっと不思議な存在であるグリーンマンがモチーフとなったレタークリップです。
手紙量が爆発的に増えたヴィクトリア時代中から後期。それらを効率的に仕分けるため、レタークリップは大いに役立ちました。手の形をしたレタークリップは今でも人気で、アンティーク・ヴィンテージ市場でよくみかけることがありますが、今回ご紹介するクリップには珍しくグリーンマンが浮き彫りにされています。
にっこりと穏やかな顔の回りには葉が生い茂り、髭部分はいつのまにか花が咲いている、とても可憐なグリーンマンです。
背面上部には穴が開いており、壁に掛けての使用も可能。多くなってしまった手紙類の整理に便利に使われていたことを伺わせます。若干歪みがあり、挟み合わせ部分がすこしずれておりますが、ホールド力は健在。ポストカード1枚でも、しっかりと挟んで落ちることはありません。
貴方のデスクサイドに、芽吹きを体現するグリーンマンはいかがでしょう。
厳しい季節が過ぎれば、必ず新しい芽吹きがあり、木はまた育つ・・・。そんなメッセージをじっと伝え続ける英国アンティークの稀有なひとしなをお届けいたします。
◆England
◆推定製造年代:c.19世紀後半
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約5.7cm 長さ約9.2cm 厚み約1.2cm
◆重量:50g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。
*歪みのせいで挟み合わせ部分は少しずれています。
*バネはまだ強く、ポストカード1枚でもしっかりとホールドします。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A