英国アンティーク、真鍮製の小さな拡大鏡。
とても珍しい拡大鏡のご紹介です。
手に入れたのは英国のアンティークセンター。数軒並んだ中でも選りすぐりの品物を集めた建物の2階、ガラスショーケースの中段にひっそりとおさまっておりました。
まず、小さい。
高さわずか2cmほど。材は真鍮で出来ており、3本の脚で自立し、中央のレンズを支えています。このように脚で立ちあがるタイプの拡大鏡は3本脚の物が多く、それは接地面がすこし凸凹していても、3本ならば(ほぼ)必ず安定するからだといいます。
そして出色は、足先が「Paw Feet/パウフィート」になっていること。
パウフィートとは、猫やライオンなど爪がある動物の脚先を意味し、古代エジプトやルネサンス時代にもみられた装飾です。英国アンティークでは主として家具、椅子やテーブルなどの脚先などで「ライオンズ・パウ・フィート」をみることがあります。英国にはいない百獣の王ライオンへの憧れをこめた装飾だったのかもしれません。
作られた年代につきましては、あまり類をみないものなので難しいのですが、かなり古く19世紀前半と推測いたします。
倍率は高めで、小さいながらもしっかりと拡大して見ることが出来ます。大きさからして携帯用、俗にいう「Field Magnifier」。ポケットに忍ばせて出かけ、外で虫や植物などを観察していたのかもしれません。3本脚なのも納得です。そして珍しい形から、オーダー品だったような気も致します。
さて、貴方のお手元に、3本のパウフィートで立っている小さな小さな拡大鏡はいかがでしょうか。
19世紀英国からちょこちょことやってきた、愛嬌あるお役立ちツール。夜中に少しばかり歩いていても、どうか見ないふりをしてあげてください。
◆England
◆推定製造年代:c.19世紀前半
◆素材:真鍮、ガラス、金属
◆サイズ:高さ約2.2cm 幅約2.2cm
◆レンズ見えがかり直径約0.9cm
◆重量:4g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A