Search This Blog

Saturday

深い青の中に揺蕩う光 / Vintage Burnham Fountain Pen & Propelling Pencil

 英国ヴィンテージ、万年筆とペンシルの箱入りセット。





















1920年代に「Harry Burnham/ハリー・バーナム」によって設立された「Burnham/バーナム」。

当時英国ではデ・ラ・ルー社のオノト、マービー・トッド社のスワン、次いでコンウェイスチュワートなどがブランドとして知られていました。そのなかでバーナムは、それほど高額ではなく普及版とされていましたが、クオリティは高く、1960年代にクローズするまで多くの人に愛されていたブランドでありました。



今回ご紹介するのは、そのバーナムの万年筆とプロウぺリングペンシル(シャープペンシル)のセットです。

まず目を惹くのは、独特のマーブル文様。バーナムの筆記具は様々な色パターンがありますが、このセットは濃紺と水色のグラデーションでまとめられたマーブル文様で、ポイントの金色と上品なコントラストをみせています。


この独特のマーブル文様の材はカゼインプラスチック。牛乳タンパク質から得られる材で、当時のペンメーカーはこぞってこの材を使用していました。セルロイドに匹敵する耐久性を持ちながら、光などによる変色が少ないカゼインは、他の素材では得られないさまざまなカラーやパターンを生み出すことができたのです。

ただ、水分に弱いというのが最大の弱点。水につけるとすぐさま分解する・・・わけではないのですが、湿度の高い環境で長期間放置されると劣化しやすい、という欠点がございますので、その点はご了承ください。


現時点で、コンディションは良好。インクを入れるのはレバー式で、万年筆本体真ん中あたりにあるレバーを引き上げることで、インクを本体に注入することができます。
少しだけインクを入れて試し書きをしてみましたので、筆致をご確認ください。



外箱底面に「BROAD」(幅広)のシールがあるように、ペン先は太め。14ctGOLDと刻印にあるように、なめらかで弾力性に富んだ書き心地に感じました。


プロウぺリングペンシルの芯は太めで、ペン先を廻すと繰り出しで出てくる仕組みです。
芯サイズは1.18mm、現状分くらいの芯は残っておりますが、予備の芯はございません。お手数ですがご自身でご手配いただきますようお願いいたします。



深い青の中に揺蕩う光を閉じ込めたようなボディをもつ筆記具。
こだわりをもつ貴方に、英国ヴィンテージの美しいセットはいかがでしょうか。




◆England
◆Burnham
◆推定製造年代:c.1940-1950年代頃
◆素材:樹脂(カゼインプラスチック)、金属、他
◆サイズ(外箱):幅約15cm 奥行き約4.6cm 高さ約3cm
◆万年筆全長約11.8cm重量11g/ペンシル全長約11cm 14g
◆総重量:70g
◆在庫数:1セット(外箱、万年筆、ペンシル)のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。
*外箱は構造が紙、内張が布です。特に外側には汚れや傷みがみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A